慌ただしく過ぎていく日常にも、ふと立ち止まって季節の移ろいを感じる時間を持ちたいですね。四季折々の花のすてきな飾り方を、Green & flower fuller(新潟市江南区)の平野保志さんに教えていただきます。
Seasons in Bloom――厳しい暑さが続くこの季節。
「花を飾りたいけれど、夏はすぐに傷んでしまうから…」という声をよく耳にします。そんな時季にぜひおすすめしたいのが、蘭の仲間たちです。
胡蝶蘭やバンダ、デンファレ、オンシジウム、モカラなど、お花屋さんで見かける多くの蘭は、東南アジアをはじめとする暖かい地域が原産です。高温多湿な環境で育つ植物なので、日本の夏にも比較的強く、切り花でも美しい姿を長く楽しむことができます。
蘭というと、お祝いで贈る豪華な胡蝶蘭を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも実は、切り花には色や形が豊富な品種がたくさんあり、それぞれが個性的な魅力を持っています。
個性的な蘭を花瓶に生ける時はお花ごとにグループを作るようなイメージで花瓶に生け、同じ種類をまとめることで、それぞれの美しさや花姿がより引き立ちます。
また、存在感のある蘭は、一輪だけをお気に入りの花瓶に飾るだけでも十分絵になります。シンプルな器でも個性的な器でも不思議と馴染み、暮らしにさりげない彩りを添えてくれます。
さらに、この季節におすすめなのが「花手水」です。短く切った蘭を水に浮かべると、水面に色鮮やかな花が広がり、見た目にも涼しさを感じられます。短く使うことで水揚げも安定し、長く楽しめるのも嬉しいところです。
暑い夏だからこそ、花も無理をさせず、その季節に合ったものを選ぶ。そんな楽しみ方も、花のある暮らしの魅力のひとつだと思っています。
【花瓶の使用花材】
ファレノプシス(胡蝶蘭)、バンダ、クルクマ、アガパンサス、ポリシャス(葉物)、ミスカンサス(葉物)
【一輪挿しの使用花材】
バンダ、ファレノプシス(胡蝶蘭)、オンシジウム、デンファレ、モカラ
【花手水の使用花材】
ファレノプシス(胡蝶蘭)、オンシジウム、デンファレ、モカラ、バンダ
Green & flower fuller 店主 平野 保志さん
新潟市出身。アパレル業界で長く勤めた後、「自分で商売をしたい」と帰郷。花屋での修業を経て、2010年に新潟市江南区に「Green & flower fuller」をオープン。若い頃はプロを目指したバンドマンで、今も音楽鑑賞が趣味。
インスタグラム|@fuller_store






