皆さん、お元気ですか??
TOKUの assh 17回目のコラムです。
暑い日が続きますねー。
先日の熊本の地震には心を痛めました。
前の大きな地震からちょうど10年、復興も
デビューのころから何度も足を運んできた熊本。日本で僕の最も好きな場所のひとつで、いつか現地のプロモーターさんと修復が進んだ熊本城を眺め、「熊本県民の誇りです」とプロモーターさんが仰っていたことを覚えています。世界中それぞれにその地域のシンボルとなる建造物があります。それが姿を変えてしまうのは、その地域の人の心の支えのひとつがなくなってしまうことに等しいと思います。
パリのノートルダム大聖堂が火事で燃えた時にその光景を見るフランス人たちのなんとも言い難い表情が報道されました。
それと同じでしょう。
この暑い中の惨劇で、車中泊を余儀なくされた年配の方々などなんと辛いことでしょう。
これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、今年は6年ぶりの新しいアルバムのリリースの年ということで、日本国内のイベントに積極的に参戦していこうと思っています。以前のコラムにも書きましたが、2026年はジャズの帝王と言われるトランペッター、マイルス・デイビスの生誕100周年の年。僕がジャズを始める大きなきっかけの1人です。ちなみにもう1人はマイルスの存在を教えてくれた僕の父親です。
というわけで、マイルス・デイビスへのトリビュートの色が強いアルバムになりました。
そしてこれから年内はトリビュート・イベントをいくつかやっていきます!マイルス・デイビスを知らないという方もこの機会に知ってもらえたら本当に嬉しいです。マイルスについて話し始めたら何時間でも話していそうなくらい凄いアーティストなのです。
僕が思うマイルス・デイビスは以前のコラムに書いたのでぜひ読んでみてください!
前回のコラムが公開されるころは、ちょうどローマにおりました。毎年夏に開催される Jazz & Image Festival というイベントへの今年で4回目の出演でした。
このイベントは毎回ローマの世界遺産であり観光の名所であるコロッセオのすぐ側の丘の上の会場で催されていましたが、今年から場所を変更して、コロッセオと同じく歴史的建造物である Terme di Caracalla の側の特設ステージになりました。
ここもやっぱり屋外のステージで、たくさんの緑の中で気持ちよく演奏できるスペースとなっています。夏はとても暑いローマですが、樹木の多いエリアは気温が下がって過ごしやすくなります。これ東京でももっと細かく樹木を植えたら良いんじゃないかなあ。。
前日にローマに到着して、チェックインする宿に到着するも、なかなか中に入れず、しばらく時間がかかりましたが無事に部屋に入り少し休憩して近くのスーパーに買い出しに。閉店ギリギリに2日分の水と果物を買い宿に戻って少し練習して、お腹が減ってきたので近くのイタリアンへ。なんと言ってもイタリアです、料理はどこで食べてもほんとに美味しいんです!ピザのサイズが大きくて全部食べられないかと思ったらペロッと食べちゃいました。おまけにデザートのティラミスまで(笑)。お腹いっぱいで宿に戻りその夜は早めに就寝してたっぷりと睡眠を取りました。
ローマはパリと違ってどこの住居にも冷房があるので、久しぶりの冷房の中で身体を休めることができました。2時間ちょっとのフライトでも一応は国際便、空港まで移動して出国手続き、荷物検査のセキュリティゲート通過からの搭乗、着いてからクルマで移動して宿に到着という行程はけっこう疲れるので、次の日の本番に向けて寝られる時には寝ておくようにします。
以前にヨーロッパ圏内で2本のフライトの後にそのまま会場入りしてサウンドチェック、ご飯を食べたらすぐにフェスティバルの本番なんて過酷なこともありましたけど。。ミュージシャンは実は体力勝負だったりします(笑)
次の日の本番当日、近くのビーガン専門のレストランでビュッフェを頼んだのですが、これがとても美味しかった!食後のオーツミルクカフェラテも最高でした。そこからコロッセオ、Foro Romano を見に歩いて向かいました。暑かったけどローマを歩くのは好きなんです。久しぶりに見たコロッセオ、たくさんの観光客の中でそびえ立っていました。
リハーサルも楽しく終え、腹ごしらえを済ませてすぐに本番。なかなか出てこない料理がようやく出てきて食べ終えた時には開演予定時間を大幅に過ぎていたのですが、苦情が出るわけでもなくお客様はゆっくりと料理や会話を楽しんで待っている、イタリアらしいですね。アンコール含めおよそ90分のステージを終えてメンバー達とステージ上で並んでご挨拶。ステージを降りると何人かのお客さんがCDを買い求めて待っていてくれました。いろいろな方から「毎年あなたが来るのを楽しみにしてるのよ」との声もいただきました。異国の地でこういう言葉をもらうって本当に嬉しいんですよね。今年も暑いローマの夜でした。
次の日にローマからパリへ戻り、夕刻にうちに着くと次の日の帰国に向けてパッキングを徐々にスタート。
冷房のないパリの部屋はやはり暑くてローマが恋しくなりますが、そこは忘れてパッキングに集中です。夕ご飯を食べて、1回分残っている映画鑑賞券を使い、暑さからの束の間の逃避のために映画館へ、2回目の「マイケル」を観に行きました。
夜半過ぎにうちに戻って次の日に備えてゆっくりと過ごし、さて帰国の日です。
起きてからランドリーでシーツやベッドマット、しばらく使わないものを洗濯機にかけてマッサージへ。終わってランドリーへ戻り乾燥機へ。ご飯を食べて出発まで残りのパッキングを済ませます。帰国の日はいつもバタバタ、大忙しです。タクシーを呼んで空港まで。安い電車で行きたいところですが、荷物が多くて重くて1人ではバリアフリーの少ないパリの地下鉄移動は無理。移動途中で何かあってはいけないのでタクシーを使います。空港まではそんなに渋滞もなく余裕をもって着くことができました。荷物を預けてセキュリティゲートを通りラウンジへ。搭乗まで少しだけゆっくりして長いフライトに備えます。
日本に台風が迫っていたためにこのフライトは台風を避けるために遠回りすることになり、ただでさえ長いフライトがさらに長くなりました。これはキツかったなー。。でも無事に着いたのでありがたいです。
久しぶりの日本は湿気がすごくて、帰ってきた気分をさらに高めてくれました。
そうそう、前回のコラムで体調を崩してしまった話をしましたが、原因は熱中症ではなくウイルス性の胃腸炎でした。4日目に熱が下がらなかったので救急病棟に行き診てもらったんです。お医者さんに処方されたお薬を薬局で買って飲んだらすぐに効き目がありその日の夜には熱が落ち着きました。
その名残りなのか、帰国して次の日からお腹が下ってしまいニセコ行きの日を1日ずらすことに。そしてニセコ・ジャズ・フェスティバル出演当日の到着となりました。2年にわたってオファーをいただいていましたが、僕がヨーロッパにいるタイミングだったのでお断りしていたのですが、今年は新しいリリースもあるので参加させていただくことに。
レコーディング・メンバーの石井彰さん、金沢英明さん、吉本章紘くん、そしてドラマーの小田桐和寛くんというクインテットで臨みました。今や冬は世界中から人が集まるリゾート地のニセコ、夏にもイベントを!ということで始まったニセコ・ジャズフェスティバル。素敵なホテルの広い中庭ガーデンにステージを組み、お客様は思い思いのテーブルに座り音楽をじっくりと楽しんでいました。
次の日は札幌に移動して毎年お世話になるジャズクラブ、D-Bop Jazz Club で2日間の公演に臨みました。
石井さん、金沢さん、そしてここでは北海道大学の学生でもある多田陸夢くんがドラムを担当。なんと僕と同じ新潟県三条市の出身!金沢さんの紹介で彼に出会い、かなり緊張しながらも2日間ドラムを勤めてくれました。これからがとても楽しみな若手です。
その次の週末は、本当に久しぶりに青森の南郷ジャズフェスティバルに出演しました。
デビューのころ、同じ日に出演されていた日野皓正さんのバンドに飛び入り出演したことがあり、その時撮っていただいた写真がジャズ・フォトグラファーの中平穂積さんの写真集に収められています。そんなこともあり、僕にとって思い出深いフェスティバルなのです。
今回は久しぶりにHimiと、そして小沼ようすけくんとのユニット。ピアノにはDavid Bryant、ベーシストは今回初めての共演となるWilliam Ouellet、そしてドラマーは関西からMarty Bracey に来てもらいました。前日のリハーサルから気持ちいいグルーヴがすぐに生まれ、その日の夜は親交を深めるために皆で夕ご飯を食べに行き会話を大いに楽しみました。
次の日は早めに起床して朝ごはんを食べ、雨が降っていたこともあり部屋でゆっくり過ごし、少し早めに会場へ移動。他の出演者の演奏や再会を楽しみながらゆっくりウォームアップ。屋外のステージ、自然の中で気持ちよく本番前の時間を過ごしました。
残念ながら本番中は雨でしたが、お客さんは慣れている様子で、皆さん雨ガッパを着て客席から離れずずっと演奏を楽しんでくれました。本当に心から感謝します。最後のフィナーレも盛り上がってフェスティバルは終了。たくさんのミュージシャン達と和気あいあいとした日でした。
実はここのところ直接の友人でもあるミュージシャンの訃報が相次いでいるんです。これは本当に辛いこと。生きているということでもありますが、仲間を失うのはやっぱり辛い。。だからこういったフェスティバルで昔からの仲間に会えるのはかけがえのないことなのです。
次の日からは小沼ようすけくんと2人で東北ミニツアーへ旅立ちました。盛岡、秋田、仙台と回って帰京。いつものことながら彼との時間は楽しくて、いくらでも演奏できる自由な音楽を一緒にステージで作れることも本当に嬉しいのです。今回も新たな展開があったりと充実したツアーでした。次回がとても楽しみです。
8月もいろいろなイベントが待っていて、楽しい月になりそうです。
なんといっても僕の地元の会館、三条市中央公民館での凱旋コンサート!
8/15 土曜日に行われます。新しいアルバムからたっぷりと、石井彰さん、金沢さん、小沼くんといったレコーディングメンバー、そして新潟の若手たちとお送りします。ぜひ足をお運びくださいね!チケットはこちら!
TOKU 「TRIBUTES」 リリース記念凱旋コンサート(トクトリビュートリリースキネンガイセンコンサート) | チケットぴあ[音楽 ジャズ・フュージョンのチケット購入・予約]
では皆さま、まだまだ暑い日が続きます、
どうぞご自愛ください!
また来月お目にかかりましょう。
TOKU











