新春のホームパーティーにふさわしいテーブルコーディネート術を高橋香織さんに教えていただきました。
教えてくれた人 高橋 香織さん
千葉県出身、新潟県見附市在住。Bono(ボノ)のハンドルネームで、インスタグラムで食と器を愉(たの)しむ暮らしを発信。2024年12月、初の著書『私をもてなす器』(エムディエヌコーポレーション)を出版。初生雛(ひな)鑑別師として全日本選手権大会で2度優勝した経歴も持つ。
インスタグラム:@bono1225
自宅でのおもてなしに役立つ、器の重ね技
いつもより華やかな雰囲気を出したい新年の会食は、器の組み合わせで特別感を出しましょう。大皿に古物の器を重ねてのせ、南天をあしらえば新年らしいおもてなしのテーブルに。和食器と洋食器、現代作家の器と古物の器をあえてミックスさせることで、さまざまなメニューに対応したパーティーらしい演出ができます。
料理は特に見栄えが良いものを中央に置き、テーブル全体に3段階くらいの高低差を出すと食卓に立体感が生まれます。今回のテーブルの主役は、薄くむいた大根で具材を巻いた砧(きぬた)巻き。一人分ずつガラスの器に盛り付けたものを、黒塗りの漆のお盆にまとめてのせることで、立体感を出し、華やいだ空間をつくっています。
食器の形や高さを変えるだけで、いつもの料理も見違えます。例えば白あえも、本来ならあえてしまう豆腐のペーストをソース状にして柿の上にのせ、ゴブレット状の器に盛ることで、パーティーらしい特別メニューに変わります。
器に少し赤が入っていると新年らしい雰囲気に。器の力と盛り付けの工夫で、料理をおめかししてみてください。