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2025.01.07 food

新年の華やぐホームパーティー / LIFE UP

新春のホームパーティーにふさわしいテーブルコーディネート術を高橋香織さんに教えていただきました。

教えてくれた人 高橋 香織さん
千葉県出身、新潟県見附市在住。Bono(ボノ)のハンドルネームで、インスタグラムで食と器を愉(たの)しむ暮らしを発信。2024年12月、初の著書『私をもてなす器』(エムディエヌコーポレーション)を出版。初生雛(ひな)鑑別師として全日本選手権大会で2度優勝した経歴も持つ。
インスタグラム:@bono1225


自宅でのおもてなしに役立つ、器の重ね技

いつもより華やかな雰囲気を出したい新年の会食は、器の組み合わせで特別感を出しましょう。大皿に古物の器を重ねてのせ、南天をあしらえば新年らしいおもてなしのテーブルに。和食器と洋食器、現代作家の器と古物の器をあえてミックスさせることで、さまざまなメニューに対応したパーティーらしい演出ができます。

料理は特に見栄えが良いものを中央に置き、テーブル全体に3段階くらいの高低差を出すと食卓に立体感が生まれます。今回のテーブルの主役は、薄くむいた大根で具材を巻いた砧(きぬた)巻き。一人分ずつガラスの器に盛り付けたものを、黒塗りの漆のお盆にまとめてのせることで、立体感を出し、華やいだ空間をつくっています。

食器の形や高さを変えるだけで、いつもの料理も見違えます。例えば白あえも、本来ならあえてしまう豆腐のペーストをソース状にして柿の上にのせ、ゴブレット状の器に盛ることで、パーティーらしい特別メニューに変わります。

器に少し赤が入っていると新年らしい雰囲気に。器の力と盛り付けの工夫で、料理をおめかししてみてください。

【献立】砧巻き、イチジクのガラスドームサラダ、薬味酢飯の黒いなり寿司、柿の豆腐とごまソース添え(白あえ風)、海老とアボカド・シイタケの春巻き、松風焼き

盛り付け方

①現代作家の器と古物を組み合わせて、アクセントに南天をあしらう。鮮やかな赤で新年をことほぐ気持ちを添える

②砧巻きの盛り付けに使用したのは、ガラスの器と漆のお盆。器の高さを変えることでテーブルに躍動感が生まれる

③ゴブレット状の器に料理を盛り付ける。造形が美しい脚付きの器は料理に華やぎを与えてくれる

④ガラスドームに入れたサラダ。取り出す一瞬もパーティーの楽しい演出となる