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2025.03.04 activity

初めてのスノーシューハイク / LIFE UP

雪原を歩くスノーシューハイクの楽しみ方や必要な装備について、新潟県南魚沼エリアで登山ガイドを行う飯田千香子さんに教えていただきました。

教えてくれた人 オフィスチッカ 飯田 千香子さん
東京都出身。3歳からスキーを始め、プロのスノーボーダーに。2008年スノーボードクロス日本代表に選出され、同年選手を引退。新潟県に移住し、2011年南魚沼エリアを拠点に登山ガイド、造園事業を行うオフィスチッカを設立。日本山岳ガイド協会公認登山ガイド・スキーガイドなどの資格を持つ。
https://www.officechicka.net/

 


雪原を歩き、大自然を五感で楽しむハイキング

スノーシューハイクは、スノーシューといういわば洋風かんじきを履いて、雪の上を歩いて冬のハイキングを楽しむレジャーです。スノーシューは登山靴や冬用ブーツにストラップで装着するだけで簡単ですし、かかとが浮くので、比較的歩きやすいと思います。私のツアーにはお子さま連れのファミリーからシニアまで幅広い年齢の皆さんが参加され、スキーは疲れる年齢になったからと、代わりに温泉とスノーシューハイクを楽しむというお客さまもいらっしゃいますね。

冬は空気が澄んでいて、雪が音を吸収するので山に入るとシーンとした静寂の中に入り込む感覚がいいなと思います。広葉樹が葉を落とし、やぶが雪に埋もれているため、景色を見通せるのも冬ならでは。時には動物の足跡を見つけたり、運がいいとウサギやキツネなどが顔を出したりすることもあります。また、夏は登山道しか歩けませんが、雪が積もっているとそれ以外の場所も歩けるのが楽しいところ。春先は晴天率も上がるので、体験するにはいい季節だと思います。

一方、雪の降り方や溶け具合によって、空洞ができていて踏み抜く、雪崩が起きるといった危険もありますので、ガイドの案内で出かけることをお勧めします。

スノーシューは特に技術は必要なく、気軽に体験できるアクティビティ。オフィスチッカでは、お客さまの希望に合わせたツアープランを考えてくれる。初心者には、朝10時ごろから歩き始め、お弁当を食べて14時には帰って来るといったのんびり楽しむツアーがお薦めとのこと。

必要な装備と楽しみ方

①スノーシューはかかとが固定されないので歩きやすい。靴は防水で足首以上の長さがあるものを準備。登山靴やスノーボードブーツがお薦め

②安全のため折り畳み式のスコップ、プローブ(ゾンデ棒)、ビーコンを携帯する。スノーシューも含めオフィスチッカでレンタル可能

③疲れにくい歩き方のこつは足を大きく上げすぎず、スリッパを履いて歩くときのような感じで進むこと

④スコップで雪を掘って作ったテーブルでおやつタイム。雪景色を眺めながら飲むコーヒーは格別