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2025.07.02 life

もっと気軽に、もっと身近に テーブル茶道で広げる和の心 

エリア

下越/佐渡新潟市

新潟市中央区の新潟日報カルチャースクールメディアシップ教室で開かれている講座「美しい所作を学ぶテーブル茶道」は、茶道宗偏流正教授の石井宗美さん(58)が指導する、テーブルで気軽に日本文化を楽しむことができる時間。ハードルが高いと思われがちな茶道の裾野を広げようと、抹茶茶碗の代わりにカフェオレボウルを使うなど、日常に応用しやすいように工夫されている。

6月の講座では、禅語「山翠添新雨(さんすいしんうをそう)」が記された短冊とアジサイが飾られ、主菓子は金粉と黒ごまで闇夜にホタルが光る様を表現した「草蛍」が供された。


石井さんは短冊の禅語を紹介し、「山の緑が雨に濡れて美しさを増すように、人も新しい学びを得て磨かれていく」と込めた思いを説明した。

講座では石井さんの他、石井さんに師事する4人が講師を務め、見本点前を見せ、一人一人にお茶のたて方や作法を指導した。
固唾(かたず)をのんで見本を見つめていた受講生も、作法に沿って丁寧に茶器を扱ううちに心地よい緊張感を楽しんでいるようだった。


石井さんは大学卒業後に茶道を始め、48歳で教授職を取得。茶道教室を主宰し、新発田市や新潟市で指導する。
「茶道で大切なおもてなしの精神は、人に心を配り、人の心を動かし、豊かな人間性を育む。こうありたいと自分を律することで、心も強くなると感じている」とにこやかに話した。


石井宗美先生

美しい所作を学ぶテーブル茶道
第3(木) 19:00~20:00 (7/17・8/21・9/18)
https://cul.niigata-nippo.co.jp/course/detail?id=520525

・me-gaco       「美しい所作を学ぶ茶道」 第3(木) 10:30~12:30
・カルチャー   「美しい所作を学ぶ茶道」 第3(木) 13:00~15:00