食材がたっぷり入る深型のボウルに、使い勝手がいい丸バット&平ザル。毎日使う台所道具には一生ものの名品を。
ステンレス製の美しいフォルムに、使いやすさと衛生面を考慮した設計の台所道具ブランド「conte(コンテ)」。企画・開発は、新潟県燕市の金属加工メーカー、一菱(いちびし)金属専務の江口広哲(ひろあき)さんが手がけた。同社は江口さんの祖父が創業し、現在は兄の正恒(まさつね)さんと共に経営。「元々継ぐ気はなかったんですが、1年間海外を回り日本の技術が一目置かれていることを目の当たりにしたことから挑戦。燕市が金物の一大産地であることも追い風になりました」。帰国後は社内システムや現場環境を整備し、自社の強みを生かせる方向性を模索し続けた。「海外製を含む大量生産での価格勝負ではなく、少量でも良いものを作り続けられる土俵に向かおうと考えました」

単品でもセットでそろえても便利なまかないシリーズ 。まかないボウル2,200円〜、まかない平ザル1,760円〜、まかない丸バット(画像右手前平ザルの下)1,540円〜
2016年に発表した自社ブランド「conte」の開発には、東京を拠点に活動するバイヤーやプロダクトデザイナーも参加。ブランド第一弾商品の「まかないボウル」は、ふちを巻かないことで洗いやすく衛生的。深型設計で混ぜていても外に飛び散りにくく、ふちと底に厚みがあるため安定感も抜群だ。「平ザルは本来の用途のほかに、ジャガイモをつぶすのにも重宝している」などと、ユーザーから新しい使い道を教えてもらうこともあるという。使うほどに愛着が増す台所道具で、料理時間が楽しくなりそうだ。

柄が長く、量った後はそのまま混ぜるのにも使える計量スプーン。やくさじ(5ml)1,430円、(15ml)1,650円

トングは軽い力で使いやすく、調理や盛り付けに大活躍。おてがる薬味トング(13cm)1,430円、(15cm)1,650円
江口 広哲さん
新潟県燕市出身。バックパッカーを経て、2002年に金属加工メーカー「一菱金属」に入社。2016年に台所道具ブランド「conte」をプロデュース。2020年には新社屋が竣工し、プロダクトや建築は国内外で権威ある賞の最高位をはじめ、数多くの賞を受賞。
一菱金属
住所|新潟県燕市燕21-1[地図]
電話|0256-63-7211
インスタグラム|@conte_tsubame
HP|https://conte-tsubame.jp/
販売店|新潟三越伊勢丹(新潟市中央区)、燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市)など