重量、持ち手、質感。使い心地の良さを追求した器。黒い釉薬(ゆうやく)の美しいたたずまいからのぞく銀色の輝きに心奪われる。
シックな黒い釉薬と銀色の上品な輝きをまとった陶器。「生まれも育ちも新潟県燕市」と話す澤田勇一朗さんが陶器作家として開窯(かいよう)したのは25歳の頃。それまでは陶芸教室に通いながら、独自の作風を磨いてきた。「余計な装飾は付けず、素朴ながら個性が感じられる器を作りたい」との思いから黒い器を作り続けている。
最初は外側も内側も黒い器を作っていたが、次第に「内側が黒色だと注いだ飲み物の色が分かりづらい」という課題にぶつかる。その課題をクリアするために考えたのが、筆で銀液を塗って磨く「銀彩」だ。銀彩は陶器の表面に銀粉や銀液を塗って装飾を施す技法の一つ。そのビジュアルは金物のカトラリーと並べてもよく似合い、毎日の食卓をモダンにまとめてくれる。

手に持つと感じる使い心地の良さ。ハンドメードならではのわずかな個体差も魅力。銀彩のマグカップ7,700円
「電子レンジの使用が不可の銀彩シリーズに代わって、皿は黒釉のみの物も展開しています。シーンに合わせて使い分けてもらえたらうれしいです」。常に数年後を見越して作品の構想を練っているという澤田さん。工房には、黒以外にも白や青の釉薬を使った試作が無数に並んでいた。「現在や過去の作品をベースに、今後も新しい展開を考えています」。現在は関西の企画展や県外のクラフトフェアへの出展が多めとのこと。貴重な県内での出展情報や作品の問い合わせは公式インスタグラムから確認を。

縁に銀をあしらったスクエアボウル。SS 2,200円、M 3,300円、L 4,400円。重ねることでより美しさが際立つ

ワンプレート料理に活躍するPLATE(22cm)7,700円

澤田 勇一朗さん
新潟県燕市出身。プレス工場を営む祖父と、工場で働く母の姿を見て育ち、幼少期からものづくりが身近な環境で過ごす。2020年に陶器作家としてデビュー。黒い器にこだわり、2023年から銀液を使った銀彩シリーズを手掛ける。
澤田勇一朗
インスタグラム|@u16swd
オンラインショップ(不定期オープン)|https://swdu16.official.ec/



