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2024.06.02 visit

【特集】北限の茶どころ 新潟・村上の新茶を訪ねて / 茶館きっかわ 嘉門亭

エリア

下越/佐渡

江戸時代から続く日本最北の茶産地・新潟県村上市。冬の寒さに耐え抜き育った村上の茶葉は、爽やかな香りとまろやかな甘みが特徴です。新茶の季節、村上の歴史風土を感じながらお茶の奥深さを楽しめる日本茶カフェを訪ねました。

 


趣あるクラシカルな空間で もてなしの茶文化を楽しむ

鮭・酒・人情(なさけ)の町・村上を象徴する、越後村上町屋通り。この通りに、明治期の町屋を改装した村上茶のお茶サロンがある。鮭加工の「きっかわ」が、村上茶の魅力を広めたいと2022年にオープンした「嘉門亭(かもんてい)」だ。庭を眺めながら味わえるのは、ゆっくりと時間をかけてもてなしてくれる「亭主の茶」。「大切な客人には当主自らがお茶を入れてもてなす」という、北限の茶処(どころ)・村上に伝わる風習を体験できる。

村上茶の風習に基づいて入れられるお茶をじっくりと堪能

旧町人町一番の大きな庭を持つ旅籠(はたご)を改装した店舗。和洋折衷の趣ある空間で、お茶のコースがいただける

 

「亭主の茶」は上煎茶、驚き番茶、煎りたてほうじ茶のコースがあり、この日は上煎茶のコースをいただいた。店独自のお点前で、一煎目から四煎目まで味わい方を変えながら提供される村上茶は驚きの連続。一煎目は村上茶特有の上品なうまみをそのまま。二煎目ではより深みが増したお茶と共に、鮮やかな緑色の茶葉にポン酢をかけていただく。三煎目では、お茶に合わせて一口サイズのかわいい茶菓子が登場する。四煎目では北海道産日高昆布や青森県産のリンゴなど、季節の食材を入れた風味茶を作ってもらえるのも面白い。

村上木彫堆朱(ついしゅ)の施された茶道具や、クラシカルな空間とお庭を愛でながら、お茶のうまみを味わい尽くす。今までにないぜいたくなお茶体験が楽しめる。

緑鮮やかな中庭の景観とつくばいの水の音が癒やしのひとときを演出する

うまみが凝縮された村上茶を最後の一滴まで注ぎきる

ユニークな形が愛らしい茶菓子は店の手作りで季節ごとに新作が。五種の中から好きな菓子を選べる

茶葉を食べるという新しい体験

四煎目は風味茶と鮭の酒びたし、葡萄羹(ぶどうかん)で締めくくる

「千年鮭きっかわ」「井筒屋」も手掛ける「㈱きっかわ」社長で嘉門亭代表の吉川真嗣(きっかわしんじ)さん

 


茶館きっかわ 嘉門亭
住所│新潟県村上市大町3-7[地図]
電話│0254-75-5711
時間│御茶サロン10:30~17:00(L.O.16:00)、ショップ9:30~17:00
定休│水・木曜
料金│亭主の茶(四煎と一口菓子二つ)3,300円ほか
https://www.murakamisake.com/kamontei/