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2024.06.02 visit

【特集】北限の茶どころ 新潟・村上の新茶を訪ねて / 冨士美園 日本茶専門カフェ 茶寮カネエイ

エリア

下越/佐渡

種類豊富なカフェメニューで 村上茶の奥深さを体感

茶樹植栽から400年余りが経過する村上茶。創業156年を迎える老舗茶舗「冨士美園」では、村上茶の歴史を物語る樹齢150年以上の在来種の茶葉を今なお使用している。江戸時代から明治時代にかけて植えられた茶樹の芽がお茶になっているだけでも感慨深いが、「冨士美園」の魅力はそれだけではない。村上茶の歴史をつなぐため、これまでにペットボトル商品化、村上紅茶の復活、高級ボトリングティーの販売など、数々の革新を成し遂げてきた。

「茶寮カネエイ」は、大正初期建築の製茶工場を改装して作られた趣のある空間

 

その立役者である6代目飯島剛志(ごうし)さんが2019年に始めたのが「日本茶専門カフェ 茶寮(さりょう)カネエイ」。煎茶や雪国紅茶、手もみ茶など、村上茶のおいしさを実感できる定番メニューは全部で9種類。そこに月替わりで季節限定のお茶が加わり、どの季節に訪れても新しい味わいを堪能できる。
お茶とお菓子のセットで提供され、二煎目までは店の方からお茶を入れてもらい、三煎目からは手ほどきを受けながら自分で入れるスタイル。急須で入れるお茶のおいしさを実感してもらいたい、との思いからだ。

地元の村上木彫堆朱や燕市の鎚起銅器(ついきどうき)など、お茶を入れる器も新潟県産にこだわっているので注目したい。気に入った茶葉や茶器は購入でき、お土産にもぴったりだ。

初来店なら、村上に伝わる在来種の味を生かした「煎茶ニュー&クラシック」がお薦め。ホットかアイスを選べる

茶菓子には地元菓子店の上生菓子やカステラなどから一品を選ぶ

茶寮カネエイ女将(おかみ)の飯島渚さん。「煎茶を入れる時のお湯の温度は70℃が目安。新茶は80℃程度と高めにすると、爽やかな香りが引き立ちます」

さまざまなオリジナル商品をお土産に。写真左奥から、パウダー茶(40g 540円)、雪国紅茶(リーフ50g 648円)、雪国烏龍(リーフ50g 756円)、MELISSA村上茶ハーブティー(ティーバッグ8個入り756円)、ペットボトル(350ml 194円)

「雪国の厳しい環境で育った村上茶は他の産地と比べて香り高いのが特徴です」と代表の飯島剛志さん

 


冨士美園 日本茶専門カフェ 茶寮カネエイ
住所│新潟県村上市長井町4-19[地図]
電話│0254-52-2716(冨士美園)
時間│茶寮 11:00~17:00(L.O.16:30)、店舗 8:30~18:30
定休│茶寮 木・金曜・祝日、店舗 元日のみ
料金│煎茶New&Classicホット950円ほか
https://www.fujimien.jp ⚫インスタグラム:@fujimien_kaneei