地元の推しコレ・佐渡市②
推し人 佐渡観光交流機構 兵庫 花子さん
昔から佐渡島内で親しまれていた演能は、時代を超えた今でも受け継がれております。
今回は両津港から車で5分ほどの椎崎諏訪神社で開催されている『天領佐渡両津薪能』をご紹介します。
開催場所となる椎崎諏訪神社は加茂湖を望む高台にあります。
夜の帳が下りる頃、松明(たいまつ)を持った巫女が登場し、火入れの神事が行われます。
薪に火が灯され、幽玄な雰囲気の中で演能が始まります。
フラッシュ撮影、動画撮影は禁止。集中して鑑賞することができますので、少し瞑想に近いものがあるかもしれませんね。
緊張感が会場内で広がると、演者が能ならではの間合いを取りながら登場。
日々の目まぐるしい生活とはかけ離れたリズムに、初めて鑑賞される方は戸惑いを感じるかもしれませんが、草木のざわめきや薪が燃える「パチパチ」という音は、だんだんと鑑賞モードに切り替えてくれるから不思議です。
演能はプロ集団ではなく一般の島民が受け継いでおり、限られた時間の中でお稽古を繰り返して当日に臨みます。
薪能前日には、毎回神社の総代をはじめ、地域の方が草刈りや掃除、会場設営などの準備をしてくださっています。地域、そして能の魅力を受け継ぎ、島民が一丸となって開催を続けている「天領佐渡両津薪能」は、10月まで、毎月開催予定です(8月を除く)。
日時:7/6、9/7、10/5
会場:椎崎諏訪神社(雨天:金井能楽堂)
時間:19時30分~
料金:運営協力金2000円(10月の特別公演は3000円)
お問合せ先:(一社)佐渡観光交流機構 0259-27-5000
※予約不要となります。