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2024.06.14 visit

古の文化を受け継ぐ 天領佐渡両津薪能

シリーズ

地元の推しコレ

エリア

下越/佐渡

地元の推しコレ・佐渡市②

推し人 佐渡観光交流機構 兵庫 花子さん


昔から佐渡島内で親しまれていた演能は、時代を超えた今でも受け継がれております。
今回は両津港から車で5分ほどの椎崎諏訪神社で開催されている『天領佐渡両津薪能』をご紹介します。

椎崎諏訪神社で行われる天領佐渡薪能

開催場所となる椎崎諏訪神社は加茂湖を望む高台にあります。
夜の帳が下りる頃、松明(たいまつ)を持った巫女が登場し、火入れの神事が行われます。

薪に火が灯され、幽玄な雰囲気の中で演能が始まります。
フラッシュ撮影、動画撮影は禁止。集中して鑑賞することができますので、少し瞑想に近いものがあるかもしれませんね。

緊張感が会場内で広がると、演者が能ならではの間合いを取りながら登場。

日々の目まぐるしい生活とはかけ離れたリズムに、初めて鑑賞される方は戸惑いを感じるかもしれませんが、草木のざわめきや薪が燃える「パチパチ」という音は、だんだんと鑑賞モードに切り替えてくれるから不思議です。

演目は毎月変わります

演能はプロ集団ではなく一般の島民が受け継いでおり、限られた時間の中でお稽古を繰り返して当日に臨みます。

薪能前日には、毎回神社の総代をはじめ、地域の方が草刈りや掃除、会場設営などの準備をしてくださっています。地域、そして能の魅力を受け継ぎ、島民が一丸となって開催を続けている「天領佐渡両津薪能」は、10月まで、毎月開催予定です(8月を除く)。

 

日時:7/69/710/5
会場:椎崎諏訪神社(雨天:金井能楽堂)
時間:1930分~
料金:運営協力金2000円(10月の特別公演は3000円)
お問合せ先:(一社)佐渡観光交流機構 0259-27-5000
※予約不要となります。