暮らしに花と緑があれば、きっと毎日がもっと心豊かになれるはず。
細川洋蘭農園(新潟市江南区)の細川実幸さんに毎月季節の植物をご紹介いただきます。
今回は、私も大好きなアンスリウムをご紹介します。
アンスリウムは、つややかな葉が南国らしい雰囲気の植物です。
花びらのようなハート型の苞(ほう)から、棒状に伸びる部分に小さな花を咲かせます。
苞は赤や白、ピンク、オレンジと種類が豊富で、開花期が春から秋にかけてと長いため、花の少ない夏場を華やかに彩ってくれます。また葉に照りがあり、観葉植物としても楽しむことができます。
栽培環境は、光が入る明るい室内で、直射日光が当たらない場所に置いてください。レースのカーテン越しくらいがいいでしょう。春から秋にかけては、外の半日陰に置いてもOKです。冬は温度が10度を下回らない部屋がいいです。
夏場は、土が乾き始めたら水をあげてください。冬場は土が乾いてからあげるようにしましょう。暖かい部屋に置いている場合は夏場の水やりのやり方で大丈夫です。
よくある質問で、「花が咲かない」というものがあります。
原因として多いのは「根詰まり」です。鉢の中いっぱいに根を張って、根詰まりを起こしていると、必要な栄養や水分を取り込めなくなってしまいます。また、直射日光は嫌いますが、「日当たり不足」だと育ちが悪くなります。中には「肥料不足」が原因のこともあります。
また、「根が出てきてしまった」という悩みもよく寄せられます。
アンスリウムは上へ伸びる植物です。根が露出してしまった場合は、その部分が土に隠れるように植え直しましょう。根詰まりを避けるためにも、2年に1回程度植え替えるのがおすすめです。
種類豊富なアンスリウム。ぜひお好みの品種を見つけて育ててみてくださいね。
細川洋蘭農園 細川 実幸さん
細川洋蘭農園・専務。フラワーコーディネーター。父が開業した同園を夫と共に継ぐ。毎月店内で開催している寄せ植え教室の講師を務めている。店で販売している植物や雑貨などの仕入れも担当。4人の子どもの母。
https://hosokawayo-ran.com/