アウトドアの達人が、自然豊かな新潟県の楽しみ方を紹介するリレーコラム。今月は村上市の笹川流れカヤックセンター代表でガイドの飯山達哉さんが、カヤックの魅力をご紹介します。
笹川流れカヤックセンター代表、ガイドの飯山です。
日本セーフティパドリング協会(JSPA)のインストラクター資格を持って活動しています。
2017年にカヤックで本州一周、2018年には北海道を一周しました。
本州一周中に出合った笹川流れでカヤックセンターを開業するため、神奈川県から村上市へ移住しました。
自然の中に溶け込むひととき
カヤックの魅力は人それぞれ違うのかもしれません。私なりに魅力を感じる部分をご紹介します。
「陸の上からでは見ることのできない景色、潮風や海との一体感。漕いだ軌跡が残らないさま」
「誰もが船長になり、自分だけの道を進んでいけるワクワク感」
「自然に包まれて非日常を感じながらも、なんだか懐かしいような、あたたかい気持ちにさせてくれる」
カヤックでの冒険は、そんな高揚感と安心感が入り混じる、少し不思議な魅力があると感じています。
笹川流れでは、碧く澄んだ海に白い砂浜、浸食された岩々、花崗岩が生み出す美しい絶壁の数々、年月の移ろいを感じさせる鍾乳洞など見事な風景に出合うことができます。
カヤックが初めての方でもガイドの引率のもと、安心して楽しめるフィールドです。
知床で初挑戦 この喜びを多くの方に
私がカヤックに出合ったのは10代のころ。自転車で日本一周中のことでした。
知床のユースホステルで募集していたカヤックツアーに参加しました。
自転車と違い、道も標識もない海の上を、自分の感覚だけを頼りに進んでいく自由さに衝撃と喜びを覚えました。
自分が10代のころに受けたこの喜びを、一人でも多くの方に味わっていただきたいと思っています。
「カヤックを漕いでみたい!」と思った方は、ぜひ一緒に漕ぎ出しましょう。カヤックツアーで笹川流れをご案内します。
ちょっとした「カヤック体験」ではなく、「カヤックツアー」を実施していますので、思う存分遊んでいただけます。
大人も童心に帰れる場所だな、と年々感じています。
ほとんどの方が初めてカヤックに挑戦されますので、ご安心ください。
海のシーズンは4~10月ですが、紅葉の時期は湖を漕ぐのもおすすめですよ。
「カヤック✕好きなこと」で楽しさ倍増
カヤックにどっぷりはまった方は、カヤックを漕ぐだけでなく、様々な楽しみ方をされています。
カヤックと好きなことを掛け合わせて、楽しみを何倍にも増やすことができます。
● 「笹川流れ塩工房」まで漕いで、名物笹川流れの塩ソフトをほおばる。
● 途中で上陸して、BBQをしたり釣った魚をいただき、舌鼓を打つ。
● コーヒー片手に読書をしながら、物思いにふける。
● 小型の楽器をカヤックに載せて、演奏を楽しむ。
● 海に飛び込んで、ぷかぷかと浮いてみたり、シュノーケルや生き物観察を行う。
● テントやシュラフなどをカヤックに詰めて、キャンプツーリングに出掛ける。
このほか、新潟県の海岸線をすべて漕いでみようという方もいます。
新潟県内には親不知海岸や米山福浦八景、佐渡島など魅力的なフィールドがたくさんあります。
遠征に出掛けて現地のおいしいものを食べたり、温泉に入ったりするのも楽しみの一つですね。
皆さんはカヤックとどんなことを掛け合わせてみたいですか?
【プロフィール】
飯山 達哉さん
カヤックセンターを開業するため、神奈川県から村上市へ移住。笹川流れカヤックセンター代表。
2017年にカヤックで本州一周。2018年に北海道一周。
冬はスキー場でパトロール業務に従事。休日もスキーを楽しんでいます。
■笹川流れカヤックセンター https://www.snkc2020.com/