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2024.10.02 life

優美な曲線からにじむ 手書き文字のぬくもり/カリグラフィー

エリア

新潟市

流れるように優美な文字が印象的なカリグラフィー。講座「手書き文字を楽しむカリグラフィー」は、新潟市北区の「ラグーナスクエア」を会場に、カリグラファーの小澤久美子さん(55)が基礎から指導している。

およそ2000年前に古代ローマで使われていた文字「ローマンキャピタル」がアルファベットの基礎となり、時代や地域によって変遷をとげ、さまざまな書体が生まれてきた。

キリスト教の普及と共に聖書を書き写すのに使われて発展し、現代はアートとしても親しまれている。

講座では、ルネサンス期に使われるようになった、傾斜のある書体「イタリック体」から学ぶ。文字が書きやすいように傾斜台や下敷きを使い、先が平たい専用の金属ペンにインクを入れて書いていく。

受講生は小澤さんのアドバイスを元に、手本を見ながら練習を繰り返す。

カリグラフィーの道具は他にも、先端の尖った金属ペンや筆など様々な種類があり、書体やデザインによって使い分けるという。

講師の小澤久美子さんは自身の結婚式で会場に飾るウェルカムボードからカリグラフィーに出合い、習い始めた。書体はもちろん、多彩なツールにも夢中になり、現在はカリグラファーとして県内外の作品展に作品を出展している。

小澤さんは「書体のルールにのっとって書けば、誰でも書けるようになる。不器用でも大丈夫。人の手から生み出される温かみのある線の魅力を感じてほしい」と話す。

受講生の一人は「娘の結婚式で結婚証明書を作ってプレゼントした」とにっこり。季節のメッセージカードを作るなど、カリグラフィーが彩る暮らしを楽しんでいるようだった。


小澤久美子先生

手書き文字を楽しむカリグラフィー

13() 13:3015:30
会場:新潟市北区葛塚3222番地 ラグーナスクエア
https://cul.niigata-nippo.co.jp/course/detail?id=518515