美しくて使いやすい、ステンレス製の道具たち。燕三条生まれの名品が、コーヒーを楽しむために大切なことを教えてくれる。
コーヒーの芳醇(ほうじゅん)な香りに癒やされるハンドドリップ。香味を際立たせるため、注ぎ口が細いドリップポットはコーヒー好きにとって必要不可欠なアイテムだ。キッチン用品を中心に生活雑貨を製造する下村企販は、2019年にコーヒーを楽しむために考えられた道具「珈琲考具(コーヒーこうぐ)」を発売。洗練されたデザインと機能美で、瞬く間にコーヒー業界の人々をとりこにした。「新潟県内各所のカフェでも愛用いただいているドリップポットは、狙ったところに注げるS字形状の注ぎ口が特長です」と、商品開発に携わる安達雅浩さん。従来のポットはお湯が弧を描いてしまい思うように入れられなかったが、ドリップポットITTEKI(いってき)ならお湯が真下に落ち、湯量調節しやすい極細の6mm径の注ぎ口で、初めてハンドドリップする人でも易しく注げるよう工夫されている。
「珈琲考具で最初に商品化したのがドリップポットでした。独自開発の注ぎ口は、滴のように一滴ずつ落としたり、線状にそっと注いだりすることもできます。誰が使っても快適に、そしておいしくコーヒーを入れられるよう、ハンドルの角度にもこだわりました。しっかりと握れる太めのハンドルは、安定して注ぎ入れができます。この他にも珈琲考具らしい『入れやすさ』と『楽しさ』にこだわった商品ばかりです。ぜひ使ってみてください」。この一年は、コーヒーフェスやマルシェにも積極的に参加。実際に手に取って、その魅力を体感してみよう。
展示販売のお知らせ
新潟日報メディアシップ1階「インフォメーションセンターえん」にて展示販売実施:11月1日(金)〜12月26日(木)まで(予定)
安達 雅浩さん
「珈琲考具」シリーズの企画・商品開発に携わるメンバーの一人。どのような商品が求められているか研究を重ね、燕三条に点在する協力工場と連携しながらものづくりに尽力。
下村企販
住所|新潟県燕市小池4803-4[地図]
電話|0256-64-5588
インスタグラム|@shimomurakihan
販売先|燕三条地場産業振興センター他、楽天やAmazonなどの通販ショップ