今日も明日も、もっと輝く assh-アッシュ-

多様な価値観でこれからを楽しむ おとな女性へ贈るウェブマガジン assh-アッシュ-

2024.12.09 food PR

創業170周年控え初の減塩商品 吟味した原料に手間暇かけ極上の味に〈上編〉

エリア

新潟市

看板商品「さけ茶漬」をはじめとする海産物加工・製造・販売で全国的に知られる「加島屋」は1855(安政2)年創業。良質な素材を厳選し、手間暇を惜しまず丁寧に作り上げる姿勢を一貫し、食卓に極上の味を届けてきました。2025年に創業170周年を迎える今も、減塩商品の新発売など、挑戦と進化を続けています。加島長八社長に新商品と目指すところを伺い、上・中・下編の3回に分けて紹介します。(2024年11月15日取材)


「さけ茶漬」が大ヒット。需要の高まりを受け海外に養殖場を設立

加島長八社長は1964年、新潟市生まれ。92年、加島屋に入社。2006年、代表取締役就任。社員やパートナーとともに数百のオリジナルレシピを開発するほどの料理好きで、自らのレシピを加島屋ホームページなどで紹介している

信濃川、阿賀野川で豊富に獲れる鮭、鱒などの塩干物を扱う店から始まった加島屋。加島社長は「新潟で言うところの塩引屋ですね。創業当時は同じような店がたくさんあったと思います。その後は地元酒蔵の酒かすを使った鮭や筋子、鱈(たら)の子の粕漬を取り扱っていましたが、瓶詰『さけ茶漬』の開発と販売で、商いが大きく広がりました」と振り返ります。

昭和30年代の加島屋の様子。この頃から良質の原材料を仕入れるため、北海道の業者とつながりができ、北海道産キングサーモンの「さけ茶漬」開発につながった

1959(昭和34)年に発売した「さけ茶漬」瓶詰は、小骨を取り除き食べやすいこともあり、新潟土産やギフト商品として大ヒット。全国に「加島屋」の名前を認知させる大きな契機になりました。

「さけ茶漬」は、脂ののったキングサーモンに塩をふり、低温でひと月ほど熟成させてから切り身にし、じっくりと焼き上げ、手でほぐし、骨を取り除いています。熟練の職人による丹念な手仕事が、味と舌ざわりの良さをより一層際立たせているのです。原価が高くつくため、キングサーモンをフレークに加工するのは当時、全国でも珍しいことでした。

1987年には、商品の安定供給を図るため新潟市江南区に亀田工場を新設。90年、カナダにキングサーモン養殖会社を設立し、95年本社新社屋完成、2005年にネットショップサイトをオープンするなど、拡大する需要に対応し、時代に即して柔軟に進歩を遂げてきました。現在では関東圏の百貨店や九州エリアなどに出店しています。

1992年に入社した加島社長は、カナダのキングサーモン養殖事業を中心に取り組んできました。「魚が安定供給できるようになるまで10年以上かかりましたね。現地のスタッフに、よりおいしい物を作るために、コストがかかっても品質の高い魚を生産してほしいと理解してもらうのが一番大変でした」。社長就任後も年に数回現地に足を運び、自らの目で品質を確認しています。
「創業170周年控え初の減塩商品 吟味した原料に手間暇かけ極上の味に〈中編〉」に続く

 

株式会社加島屋
住所|新潟市中央区東堀前通八番町1367番地[地図]
電話|0120-00-5050(無料)

 

▽「創業170周年控え初の減塩商品 吟味した原料に手間暇かけ極上の味に」の中・下編はこちらから

創業170周年控え初の減塩商品 吟味した原料に手間暇かけ極上の味に〈中編〉

創業170周年控え初の減塩商品 吟味した原料に手間暇かけ極上の味に〈下編〉