日本から近く、音楽やドラマ、SNS映えスイーツなど、流行を次々に発信する韓国は人気の旅行先。首都ソウルへは、仁川(インチョン)国際空港と新潟空港を結ぶ直行便があり、新潟県民にも行ったことのある方は多いかもしれません。今回はソウルから韓国第2の都市・釜山(プサン)に足を延ばし、活気ある海辺のまちの見どころをご紹介します!
海を見下ろすロープウエーと展望台
港町・釜山には、海を望める絶景スポットがたくさん。釜山港に隣接する影島(ヨンド)の「白瀬(ヒンヨウル)文化村」は、エーゲ海の島になぞらえ「釜山のサントリーニ島」といわれる人気スポット。波の音を聞きながらくつろげる開放的なカフェや足湯などの新名所が続々と誕生している。
海の上から釜山の街を一望できるのは、「松島(ソンド)海上ケーブルカー」。約1.6kmの空中散歩で、86mの高さから、果てしなく広がる大パノラマを堪能できる。
到着地点は海を望む展望台。「松島スカイパーク」として整備されており、星の王子さまなどさまざまなオブジェの前で観光客がこぞって記念写真を撮っていた。
近年注目のアートな村「甘川文化村」
まるで肩を寄せ合うように、山裾に軒を連ねる色とりどりの家々。すり鉢状になった街は鮮やかな壁画やオブジェで彩られている。釜山中心部にほど近い甘川(カムチョン)文化村は、近年観光客が続々と訪れるスポット。坂道を行くと、至る所にオブジェやフォトスポットがあり、軽食や土産物の店が並ぶ。国籍もさまざまな観光客がアイスクリームなどを手に散策し、オブジェと一緒に写真を撮ろうと行列をなしていた。中には人気グループ「BTS」の釜山出身メンバーの壁画も。
集落は1950年代、朝鮮戦争の避難民が住み着いてできたという。一時、住民の高齢化が進んだが、村おこしプロジェクトにより街にさまざまなアートを施すことで、今では世界中から観光客が訪れる集落に。たくましく生きる人々の息吹が、随所に感じられた。
釜山の名物グルメを堪能
海辺の街・釜山は新鮮な魚介類が豊富。韓国最大級の水産物市場「チャガルチ市場」では、取れたての海産物が並ぶ。また、朝鮮戦争で避難民が押し寄せ、さまざまな文化が混ざったことから生まれた名物グルメも多いという。その一つ、「テジクッパ」は釜山発祥の豚肉のスープごはん。丁寧に下処理された豚骨スープに軟らかい豚肉が入っており、ごはんを加えて食べる。白濁したスープは臭みがなく、意外にもあっさり。付け合わせのアミの塩辛やニラ、キムチを入れて各自お好みの味に。
「ナッコプセ」は魚介類を唐辛子などと煮込んだ海鮮鍋。料理名は韓国語のナクチ(タコ)、コプチャン(ホルモン)、セウ(エビ)を組み合わせた造語で、水分が少なく、うまみが凝縮された味わいが特徴。ぷりぷりのホルモンはかみしめるほどに味わい深く、ごはんが進む一品。
協力/駐新潟大韓民国総領事館