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2025.06.02 activity

フライフィッシングに挑戦 / LIFE UP

フライフィッシング(フライ釣り)の魅力や楽しみ方をWEST(ウエスト)新潟店の加藤俊さんに教えていただきました。

教えてくれた人 WEST新潟店 チーフバイヤー 加藤 俊さん
新潟県加茂市出身。15歳ごろから釣りに夢中になり、フライフィッシング歴は30年。その普及にも尽力しているWESTの名物バイヤー。インスタグラムやYouTubeチャンネル「WESTアウトドアTV」でもフライフィッシングの魅力を伝えている。
インスタグラム @west_flyfishing


釣るだけでなく、生態系にも興味が及ぶ奥深い魅力がある遊びです

フライフィッシングは毛バリ(フライ)を使って渓流にいるイワナやヤマメといった魚を釣る手法で、ヨーロッパから日本に伝わりました。水面を飛ぶ水生昆虫を食べる川魚の習性を利用して、虫に見立てた毛バリを川に浮かべたり流したりして魚を狙うのですが、道具が進化していてスタイリッシュでもあり、日本の渓流釣りとの相性が良かったことから、広く普及しました。魚を釣り上げる楽しみももちろんありますが、魚を取り巻く自然環境を身近に感じることから、生態系を含めて学びながら遊べることが魅力です。

通常の釣りは重りを付けてエサを水に沈めますが、フライフィッシングは逆に毛バリが軽いほど釣れやすく、軽い毛バリをコントロールするための糸さばきが重要になります。竿を振るテクニックは多様なので、初心者の方は経験者に教わったり、フィッシングスクールに参加したりして始めるのがお勧めです。釣り場も最初はフライフィッシングに対応している管理釣り場で慣れていきましょう。フライフィッシングでは魚はリリースするのが基本です。慣れてくると、毛バリ作りを楽しむ人もいます。川で釣る場合は必ず遊漁券を購入することや禁漁期に注意しましょう。WESTでもスクールを開催しているので興味のある方はぜひ参加してみてください。

新潟県三条市吉ヶ平(よしがひら)でフライフィッシングをする加藤さん。軽い毛バリを遠くまで飛ばすために、フライロッド(釣り竿)を操る。写真を見ると、フライライン(釣り糸)が美しい曲線を描いているのが分かる。魚に気付かれないための立ち位置や、魚がどんな虫を好むかといったことなどを常に考えながらトライしていく

必要な道具

①スクールに参加する場合も道具一式は自分でそろえる必要がある。フライロッド、フライラインとリーダー(糸)、それを巻くリールが基本の道具。これに先端の仕掛けまでを含めた一式をフライタックルと呼ぶ

②身に着けるものでは長靴一体型の防水ウエア「ウェーダー」、靴底に滑り止めの付いたシューズ、フィッシングベストが必須となる

③毛バリは米粒ほどのものから大きなものまであり、狙う魚によって選ぶ

④釣り上げたヤマメ。毛バリは飲み込ませず口に引っ掛けるので、魚へのダメージは比較的少ない