ことしの夏も、うだるような暑さが続きます。
少しでも心地よく過ごせるように
夏のしつらいを整えてみませんか。
五感で涼を感じる、日本の知恵がそこにはありました。
「麻」ならではの風合いで
室内をすがすがしい空間に
夏のファブリックや衣類、インテリアに取り入れたい素材が「麻」。新潟県小千谷市にある小千谷縮と麻織物の専門店、IONOの黒崎愛子さんは「透け感があって、視覚から涼しさを感じられる麻は、機能面でも優れていて、夏には本当にお薦めです」と話す。小千谷市は小千谷縮を代表とする古くからの麻織物の産地。IONOではそれらの伝統の技を守りながら、今の暮らしに合うオリジナルデザインによる商品を自社製造・販売している。

ランチョンマットやコースターなども暮らしに取り入れやすいアイテム。ブルーでまとめると爽やかな印象に

テーブルランナーは玄関などに置いてもすてき。麻には焼き物の花瓶や野の花がよく似合う
インテリアアイテムでお薦めなのが、麻ののれん。「透けるので、光や風を通しながら、ゆるやかに室内を仕切ってくれます。一つ掛けるだけで雰囲気が変わって、夏仕様のしつらいになると思います」。IONOでは染色も全て自社で行っており、そのバリエーションも豊富。柄は型染技法で染めていて、染まりの深さ、奥ゆかしさが表れることから手仕事を貫いているそうだ。

程よく光を通し、すがすがしい空間を作ってくれる麻ののれんやタペストリー。毎年、新柄が登場している

丸みを帯びた形がかわいいシェル型の扇子。さし袋付き 縮扇子シェル型7,700円
そして、一度体験すると手放せなくなるというのが小千谷縮の寝具。小千谷縮は麻の生地を手湯もみすることで生まれるシボ(凹凸)が最大の特長。そのシボによって肌との接触面が少なくなるため、肌にまとわりつかず、シャリ感があってとても爽やか。さらに麻は吸水性が高く、放熱効果もあるので常にサラリとした肌触りだ。IONOの寝具は麻綿が使われているので、丸洗いできて常に清潔を保てるのも夏にはうれしいポイント。寝苦しい夜から解放されるとして、リピーターも多い極上のアイテムだ。

シャリ感のある肌触りで、夏の夜を心地よい眠りにいざなってくれる小千谷縮の寝具。色は縞縹(しまはなだ)、縞ピンク、生成縞の3色がある。
縮 敷きパッド 44,000円
縮 薄掛け布団 88,000円
縮 枕カバー 9,900円

魚沼地域の昔の呼称、「伊乎乃(いおの)」がブランド名の由来。小千谷市の本店の他、新潟市中央区にも店舗がある

IONOを展開する水田(みずた)株式会社社長の黒崎愛子さん
IONO 布ギャラリー本店
住所│新潟県小千谷市旭町11-4[地図]
電話│0258-82-3213
時間│10:00~17:00
定休│年末年始
IONO 古町ルフル店
住所│新潟市中央区古町通七番町1010古町ルフル1階[地図]
電話│025-201-8686
時間│10:00~18:00
定休│水曜
H P│https://iono.jp
オンラインショップ|https://ojiya-chijimi.jp
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