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2025.08.03 life

【特集】涼を感じる夏のしつらい / ガラスの器で涼やかに ─ 秋葉硝子

エリア

新潟市

ことしの夏も、うだるような暑さが続きます。
少しでも心地よく過ごせるように
夏のしつらいを整えてみませんか。
五感で涼を感じる、日本の知恵がそこにはありました。


見て、使って、感じる
ガラスならではの清涼感

新潟市秋葉区、秋葉山の麓に工房を構える秋葉硝子(がらす)。工房内にあるショップには、ガラス作家の照井康一さんが生み出すさまざまなアイテムが並んでいる。清涼感あふれるガラスの器は、夏の食卓にぴったり。代表の坂本孝子さんは「ことしは暑くなるのが早かったのもあってか、6月ごろからガラスを求めるお客さまが増えてきました」と話す。

夏の定番のそうめんも、ガラスの器に盛り付ければ清涼感たっぷりに。微細な気泡が入った「ルイズ」は氷の器を思わせるような表情も見せる。銀箔がきらめく優美な錦鯉の箸置きと共に。
ルイズ・丼6,000円
そばちょこ1,980円
錦鯉の箸置き 銀彩4,180円

透明感のあるブルーは視覚から涼しさを運んでくれる。小鉢(右)7,700円/AME・浅黄色小鉢(左)3,300円

いま人気を呼んでいるのが、蛍光管のガラスを再利用した「ルイズ」シリーズ。細かな気泡が閉じ込められているのが特徴で、その独特の質感は秋葉硝子ならではのもの。エコなプロダクトであることも注目されていて、ことしの春、東京大学本郷キャンパス内にオープンした「猿田彦珈琲(さるたひこコーヒー)」でも、ルイズのグラスが採用されたそうだ。照井さんは「飲み物を注ぐと表情が変わるんです。その様子も楽しんでほしいですね」と話してくれた。

ルイズ・ブルーグラデーションロックグラス(右)2,400円、タンブラー(左)2,200円

ルイズ・とっくり(左)4,500円/ぐいのみ(右)1,500円

もう一つの注目のアイテムが秋葉硝子と江戸切子職人のコラボによる「秋葉切子」。秋葉硝子の定番商品である「AME(あめ)」シリーズのグラスの表面に切子細工を施してあり、ジュエリーを思わせるような輝きが特徴だ。まばゆいほどにきらめくのは、AME独特の色が関係しているのでは、と照井さん。

どの製品も宙(ちゅう)吹き技法によって手作業で制作されていて、それぞれ微妙に大きさやフォルムに違いがある。自分の手になじむものを迷いながら選ぶのも、楽しみの一つだ。

伝統柄や新潟をイメージしたモチーフが施された秋葉切子。新潟の新たな工芸品として注目されていくはずだ。写真はブルーのグラデーションが入ったもの。秋葉切子・蒼(あお)ロックグラス(右・中)各27,200円、ぐいのみ(左)23,000円

工房に併設されたショップでは、食器の他にも花器やランプシェードなど、さまざまなガラス製品を購入することができる

工房ではガラス制作の様子を見ることができる。事前申し込みで制作体験も可能

ガラス作家の照井康一さんと代表の坂本孝子さん


秋葉硝子
住所│新潟市秋葉区草水町2-12-32[地図]
電話│0250-47-8402
時間│9:00~17:00
定休│水曜、他休業あり
H P│https://www.akiha-gbw.com/

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