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2025.09.07 visit

【特集】ローカル線で行く 秋の列車旅 / JR大糸線ー糸魚川駅(新潟県)⇔ 松本駅(長野県)

エリア

上越新潟県外

車窓を流れる風景、車内でのイベント、駅でもらえる鉄印、現地で訪ねる名店など、列車の旅は乗っている間も、その前後もお楽しみがたっぷり。秋は旅行にぴったりのシーズン。ローカル線を使ってお出かけしてみませんか。


車窓から見える景色の移り変わりが魅力。
非電化区間ではディーゼルのエンジン音も楽しんで

大糸線はJR東日本〈松本〜南小谷(おたり)間〉とJR西日本〈南小谷〜糸魚川間〉の二つの管轄にまたがる、全国的にも珍しい路線。北アルプスや、仁科三湖(にしなさんこ)と呼ばれる三つの湖など、雄大な自然の風景を楽しめるのが特徴だ。

根知駅を出て、山に囲まれた田んぼの中を進むJR大糸線の車両

糸魚川市の地域おこし協力隊で、大糸線沿線の魅力発信を担っている西山茂さんは「車窓から見える景色が刻々と変わっていくので、乗っていて飽きません」と魅力を語る。新潟県側の姫川渓谷の辺りは川沿いをゆっくりトコトコ走るため、美しい景観を写真に収めやすい。また南小谷駅から糸魚川駅の区間は、走行時の動力に電気を用いない「非電化区間」となっており、「電気の代わりの動力であるディーゼルならではのエンジン音や振動などを楽しめるのも、少しマニアックな楽しみ方ですね」と話す。

古い木造駅舎なども残されており、昭和レトロを感じられるのも旅情をそそられる要素の一つだ。駅によっては建築時期などが書かれた「建物財産標」というプレートが設置されているところもあるので探してみるのも面白い。

糸魚川駅近くの一の宮踏切にて

遠くに白馬大仏を望む


南小谷駅

紀柳
店主の西澤紀子さんの父が生まれ育った築200年ほどの古民家を改装し、2023年に体験型レストランとしてオープンした「紀柳(きりゅう)」。日本文化の伝承をテーマに、いろりなど昔ながらのものはそのまま残している。かまどでご飯を炊く体験を行っており、まき割りからスタートし、最後は自分で炊いたおいしいご飯をいただける。二人で3合とやや多いため、食べ切れない分は持ち帰りも可能だ(夏季は持ち帰り不可)。

かまど炊き体験の様子。所要時間は火起こしから炊き上げ、蒸らしまででおよそ40分

漆器の器で提供されるメニュー(7,500円)と、陶器の器で提供されるメニュー(3,500円、ドリンク・デザートなし)があり、どちらもかまど炊き体験付き

住所|長野県北安曇郡小谷村千国乙10490[地図]
電話|0261-88-0885
時間|11:00~16:00(月曜は~14:00)
定休|火〜木曜
備考|電話で前々日の14:00までに要予約。2人から予約可


平岩駅

新潟県と長野県の県境に位置する平岩駅には、大糸線に乗車した人が思い出などをつづった「駅ノート」が置かれている。北小谷駅、小滝駅、根知(ねち)駅などにもノートはあるので、旅の記念に書いてみてはいかがだろうか。

平岩駅の待合室に置かれた歴代の駅ノート

平岩駅近くの姫川を渡る列車。川を県境にしているこの辺りは、蛇行した川を列車が何度も越えることで新潟県と長野県を行ったり来たりするスポットだ

 

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