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2025.09.07 visit

【特集】ローカル線で行く 秋の列車旅 / 知って! 乗って! 楽しむ! 新潟のローカル観光列車

エリア

上越中越新潟県外

車窓を流れる風景、車内でのイベント、駅でもらえる鉄印、現地で訪ねる名店など、列車の旅は乗っている間も、その前後もお楽しみがたっぷり。秋は旅行にぴったりのシーズン。ローカル線を使ってお出かけしてみませんか。


JR飯山線 おいこっと
十日町駅(新潟県)⇔ 長野駅(長野県)

HP|おいこっと https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/oykot.html

■ 懐かしき日本の良さを感じる列車で小旅行
長野県から新潟県十日町市まで、信濃川沿いに里山を走るJR飯山線の観光列車「おいこっと」。その名の由来は東京のローマ字表記「TOKYO」を逆から読んだもの。東京とは対極の、のんびりした田舎の景色の良さや情緒を列車に乗ることで感じてほしい、という思いが込められている。

かやぶき屋根の民家のふすまや障子をイメージした外観デザイン

列車には「おいこっと あてんだんと」というスタッフが乗車。車内販売をしたり、新潟県津南町で作られた「すげぼうし」をかぶっての記念撮影を手伝ったりと、心のこもったおもてなしを受けられる。また車内ナレーションを「まんが日本昔ばなし」の語りと声優でおなじみの故・常田富士男(ときたふじお)さんが担当。千曲川・信濃川の説明や清津峡のような名勝の紹介などが流れる。さらに車内では、地元の人による語りや楽器演奏、踊りなどのイベントも行われる。

ことしで運行開始から10年になるのを記念して2025/11/30(日)までに乗車した人に、記念乗車証とオリジナルチケットファイルを配布中だ(なくなり次第終了)。

田舎のおばあちゃんの家をコンセプトに、障子風の窓や座布団のようなシートがかわいらしい

唱歌「故郷」の歌詞に登場するウサギをアイコンにしたもの

写真提供:JR東日本長野支社


えちごトキめき鉄道 国鉄形観光急行
直江津駅(新潟県)⇔ 市振駅(新潟県)

HP|国鉄形観光急行 https://www.series455413express.jp/

マニアックな列車旅を味わう
観光列車として国鉄形観光急行が誕生したのは2021年。えちごトキめき鉄道によると「当社にはリゾート列車の『雪月花』がありますが、もう一つ鉄道ファンに向けて何か打ち出したいと考えて運行を開始しました」という。

運行しているのは、現役で走っているのはこれ1台だけという国鉄急行形交直両用車両クハ455-701(運転台付き)、モーター付きのモハ412-6、運転台とモーター付きのクモハ413-6の3両。いずれも国鉄時代からのベテラン車両で、車内には国鉄時代に使っていた中吊り広告を当時のまま使うなどして、昭和の時代を再現。まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わえる。

国鉄形観光急行は日本海ひすいラインで運行。土日祝日の一往復のみ、妙高はねうまラインでも同車両を普通列車として使っている

間近に見える海、地下のトンネル内にある筒石駅、二本木駅でのスイッチバックなど、路線には楽しいポイントがいくつも存在するのも魅力。運転席横の助手席に乗車体験できる「クロザサービス」(1人27,500円、要事前予約)も9月以降の再開を目指してサービスを計画中。列車好きにはたまらない観光列車だ。

直江津駅、糸魚川駅、新井駅では鉄印(通常鉄印300円、記念鉄印300円~800円。なくなり次第終了)の販売と記帳を行っている。ことしはえちごトキめき鉄道開業10周年、鉄印帳5周年と記念鉄印の当たり年。旅の思い出にぜひ手に入れてみては

 

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