アウトドアの達人が、自然豊かな新潟県の楽しみ方を紹介するリレーコラム。今月は株式会社ワクイ(新潟県三条市)の涌井敏さんが、焚き火キャンプの魅力をレクチャーします。
焚き火キャンプは慌ただしい日常から離れて、焚き火の揺らめく炎をゆっくり眺める癒やしの時間です。火を囲む時間が「最高のご褒美」であり、自分を整える時間でもあります。
初心者でも安全にできる「バトニング」
中でも「薪(まき)割り」は、焚き火キャンプの入り口にして、最高のアクティビティだと思います。
ハードルが高そうに思えますが、「バトニング」による薪割りなら初心者にもおすすめ。
バトニングは薪の上に刺したナイフの背を、別の木の棒で叩いて割る方法。斧のように大きく振り下ろすことをしないため、力がいらず、安全でコントロールしやすいのでおすすめです。道具もシンプルで、必要なのはナイフと木の棒だけです。
おすすめは頑丈なフルタング構造
ナイフは、一枚の鋼材で刃から持ち手まで一体となった「フルタング構造」の頑丈なものを選ぶとより安心です。株式会社ワクイが展開している鉈シリーズ「山人(やまびと)」の最新ギア「フルタング鉈ナイフ」なら、小ぶりなナイフの形状でありながら鉈の実用性や強靭さも持ち合わせています。「フルタング鉈ナイフ」は、「山人」の鉈ナイフの従来モデルから刃厚を7mmに強化し、フルタング構造にしたもの。刃を入れて叩いた時に押し広げる力も加わるため、初心者でもバトニングがしやすいと思います。
薪割りは単なる焚き火の前準備ではなく、自然と向き合って没頭できる時間でもあります。
焚き火キャンプの魅力はたくさんありますが、その中でも木がスパッと割れた瞬間の爽快感はたまりませんし、火を囲んで過ごす時間は体だけでなく心も温まります。自分の手で薪を割り、火を起こし、暖をとったり料理をする。
その一連の流れの中で、自然の力や時間の豊かさを感じられるのが、焚き火キャンプの最大の魅力だと思います。
【プロフィール】
株式会社ワクイ
代表取締役社長 涌井敏さん
自身もキャンパーである経験から基づく実用的でありながら見た目も無骨なかっこよさを追及した鉈シリーズ「山人(やまびと)」を企画開発。アウトドアの新アイテムを続々と展開しています。
HP:https://www.wakui.co.jp/




