1931年の開局以来、新潟の出来事、暮らす人々に寄り添った報道、番組制作を行っているNHK新潟放送局。
新潟県内を巡って番組を作っているディレクターの一人、大久保美佳さんにその裏側について話を伺った。

NHK新潟放送局 ディレクター 大久保 美佳さん
東京都出身。2020年NHK入局。首都圏局を経て、2022年夏から新潟放送局で勤務。「きらっと新潟」「新潟ニュース610」などを担当している。
ディレクターの仕事とは
番組制作の最初から最後まで全ての作業の責任者
- 取材する題材を探す
- 取材先を決定し、段取りを決める
- アナウンサーやカメラマン、編集担当者と打ち合わせ
- 取材をする
- 視聴者に伝わる構成・演出を考える
- 編集担当者と共に番組を組み立てる
取材で出合った牛の角突きに夢中
魅力がたくさんある新潟が大好き
NHKに入局後、初めての地方赴任先が新潟だという大久保さん。「イメージどおりごはんがおいしいです。驚いたのは枝豆のおいしさ。カキノモトやいごねりも大好きです。広い県なので町ごとに個性があって、すてきな人がたくさんいて、新潟は最高です」とその印象を語る。
「きらっと新潟」の取材で一年間追いかけた山古志(長岡市)の牛の角突きにはすっかり魅せられ、昨年の開催は予定があった一日を除いて、全て観戦に行った。「取材のご縁でつながった方々に本当に良くしていただいて。県内にはまだまだ回りきれていない所もたくさんあるので、いろいろと巡ってその土地の生活や文化に触れてみたいです」

プライベートでも楽しむようになった山古志の牛の角突き。「牛たちがかわいいんです。通ううちにそれぞれの戦い方の特徴も分かるようになってきました」と大久保さん
取材する人へのリスペクトを忘れずに
大学生の時に受けたジャーナリズムの授業をきっかけに、テレビディレクターを志した大久保さん。大切にしているのは取材をさせてもらっている方へのリスペクトだという。「取材先の方を理解したいと思いながら仕事に向き合っています。取材してもらって良かった、と言っていただけるとほっとしますし、この仕事を選んで良かったと思う瞬間です」
今後も新潟に暮らす人々や出来事の魅力が伝わる番組作りをしていくことが目標。「番組を見ていただく方にも、ここ新潟で暮らしている幸せを感じてもらえたらうれしいです」

編集作業を行う編集室。取材で撮影した映像データを技術者と一緒に編集していく。伝えたいことがきちんと伝わるように考えながら仕上げていく



