「いいにおいを嗅ぐように」「いとしい人を想像して」。ゆったりと甘いメロディーに乗せ、講師のポリアフ祐子長島さん(62)が手本を見せながら受講生に声をかける。足首まである色とりどりのスカート姿の6人が左右に小さくステップを踏み、なめらかに両手を動かす。抑制された動きながら、指先まで神経を使った踊り。額には汗がにじむ。
フラの振り付けにはすべて意味があるといい、手の動きで自然や動作を表現する。長島さんがハワイ語で呼びかける「ナル(波)」「イケ(見る)」などの声に合わせ、受講生たちはゆっくりと両手を動かす。
講座では、ハワイの文化や歴史、言葉、歌なども学ぶ。受講生は和やかな雰囲気で長島さんを囲み、熱帯植物の画像を見ながら次々と質問していた。受講生の一人は「覚えることがたくさん。頭も体も、全身を使うのよ」と笑顔に充実感をにじませる。
長島さんは21歳でハワイを訪れ、音楽をきっかけにフラに魅了された。新潟市や都内のスクールで学び、31年。講師となって29年の間、数多くの弟子を指導してきた。ポリアフとは、本場ハワイの家元から授かった名で「雪の神」を意味する。「名に恥じないように、これからも魅力を伝えていきたい。フラは年齢に関係なくできる踊り。たくさんの人に楽しんでほしい」と笑顔で話した。
ポリアフ祐子長島先生
アロハフラ
A(水) 19:00~20:00
B(木) 15:15~16:15
https://cul.niigata-nippo.co.jp/course/detail?id=516171&page=2