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2024.10.13 life

毎日使いたい、モダンアートのような陶器 陶房栁澤の陶器 / 新潟のすぐれもの

エリア

上越

何色もの釉薬(ゆうやく)を使い、オリジナリティーあふれる陶芸作品を生み出す陶房栁澤(やなぎさわ)。お気に入りの一点を探しに訪れてみよう。

新潟県上越市の海岸部に位置する住宅街に、独自性が光る作品を作る陶房がある。「視覚に訴えかける表現を意識しています。手に持った時に普段とは違う新鮮な気持ちになっていただけたらうれしい」と語るのは、陶房栁澤の栁澤千秋さん。開窯(かいよう)当初は幾何学模様や奇天烈(きてれつ)なデザインを取り入れてきたが、最近では少しずつ趣向が変わってきたという。「絵描きになりたかったこともあり、多様な線で描くポップなデザインが増えてきました。絵柄を描くのにとても時間がかかるので量産はできませんが、一点一点手作業で描いているところに注目してみてください」

人気が高いコーヒーカップ&ソーサー6,600円。画家グスタフ・クリムトの絵画からインスピレーションを得て作られた芸術的な作品

筆などで釉薬をはじく成分を使って模様を描いていくロウ抜きという技法を取り入れている栁澤さん。釉薬を巧みに使い、現代アートのような鮮やかで自由な表現を繰り出している。

結婚式の引出物にも選ばれる個性豊かな箸置き。絵柄の組み合わせが一点ずつ異なり、食卓をカラフルに彩る。各880円

薄造りの器に描かれた絵柄から、それぞれのストーリーが連想される。「柄にリズムを持たせ、どこまでも続いていくように描いています。引き算しながらも自分らしい表現を貫きたいです」。美しい色彩と独特のデザインは、見れば見るほど引き込まれる作品ばかりだ。

自由な表現が面白い豆皿は絵柄違いやサイズ違いでも集めたい。豆皿No.8(8cm)1,760円、No.9(9cm)1,980円


 

栁澤 千秋さん
新潟県上越市出身。高田工業高等学校デザイン科、京都伝統工芸専門学校(現・京都伝統工芸大学校)陶芸学科を卒業。栃木県「長谷川陶苑」で益子焼の技術を習得した後、2003(平成15)年に地元で「陶房栁澤」を開窯。

陶房栁澤
住所|新潟県上越市下荒浜979[地図]
インスタグラム|@toubouyanagisawa
〈取扱店舗〉
アートサロン遊心堂(上越市本町4-1-6)[地図]
NIIGATA 越品(新潟市中央区八千代1-6-1 新潟伊勢丹1階)[地図]
〈イベント出展〉
10/24(木)〜28(月)「三人展」
会場:アートサロン遊心堂ギャラリー(上越市)