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2025.03.12 life

自分の心に寄り添い満たす 「ご自愛」で心丈夫な日々を

「〜心丈夫に生きる〜 好きで囲む私の暮らし」

『ご自愛手帖』が始まり、あっという間にまもなく一年が巡ることに驚く。
後半に帳尻合わせをするかのような大雪に心も身体も疲弊した今シーズン。


春直前のこんな時期こそ心や身体に目を向け、ご自愛が大切な季節。
自分の心に寄り添い、ねぎらい、心軽やかに晴れやかに新しい季節を迎えたいもの。

「ご自愛ください」とは、体調面を気遣う言葉だけれど、体調はもちろん、心の健やかさを保つこと、自分のことを一番に考え愛してあげること、自分をいたわりもてなし調えること。それこそが本質的なご自愛のように思うのだ。
(身体の調子で心が大きく左右されるので結局は体調管理に行き着くとも言えるけれど)


インターネットやSNSの普及で、見映えの良い他人の生活が簡単に目に入ってくるようになり、望まぬ比較や評価が生まれがち。知らぬ間に影響を受けて自分の価値観が揺らいだり、自己肯定感が下がってしまうようなこともあるはず。大切にすべきところは自分の心地良さに対する直感で、少しでも心が揺さぶられるものは視界から遮り距離を置き、左右されずに自分軸で生きることが、心の健康を保つ一番の方法だろう。


私は、自分が何をしている時が幸せなのか、どんな時が心躍る瞬間なのか、さまざまな場面で感じる微細な感覚に注意を払い、細かく切り取り注視するようにしている。なぜ自分がそこに幸せを感じるのか、心躍る瞬間が湧き上がるきっかけは何か、原点を探る。考察していくと自分の幼少期の行動に辿り着くことが多々あり、三つ子の魂百までである。小さな頃に夢中でやったこと、キラキラした思い出の中にある自分の「好き」という気持ちに直結する行動。その直感的で本質的な喜びを、今の自分と暮らしに落とし込んで再現し、繰り返すことで心満たされる時間が増えていく。自分が幸せを感じる段取りを身に付ければ、いつでも最短最速で幸福度を高めることができるからだ。


自分の幸福度に対する優先順位を高め、一瞬ごとの心地良さを選択し、揺るがない好きな物やこと、人たちで自分を囲み、安心できる居場所を作って心丈夫に生きる。
丁寧な暮らしとは、SNSで見る丁寧な暮らしに憧れ模倣することではなく、自分自身とどれだけ丁寧に向き合うかではないかと考える。
しんどい時も幸せな時も、いかなる瞬間でも、24時間対応で寄り添ってくれるのは自分自身しかいないのだから、いつでも自分が自分の心の主であり、自分を愛する一番の存在でありたいものだ。


最終回の動画は、「〜心丈夫に生きる〜 好きで囲む私の暮らし」
好きなことをする休日、没頭する時間を作ること、視界を好きで埋め尽くすこと、私が大切にしているものやことで囲んだ日常の一部です。

みなさま、どうぞご自愛くださいね。
一年間、どうもありがとうございました。

高橋香織さんのコラムは最終回となります。ご愛読ありがとうございました!