居心地のよい空間と豊かな自然に囲まれ、自分らしく無理のない暮らしが魅力の北欧諸国。そんな北欧のインテリアや食、ライフスタイルを通し、豊かな暮らしのヒントを見つける「にいがた北欧化計画」を、新潟市のインテリアショップ「フィンチアンドホーム」店主の塚越大助さんにご紹介いただきます。
こんにちは。寒暖差のある日が続いていましたが、最近は少しずつ初夏らしい陽気の日も増えてきましたね。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私はというと、先月末にメイン店舗を東青山(新潟市西区)へ移転したこともあり、毎日が本当にあっという間。気づけばこの原稿の締切がやってきて、「サザエさん」の磯野家お隣にいる伊佐坂先生のように、慌てて書いています笑。そんな慌ただしい仕事の日々が続くと、いつも参考にしているのが「デンマークの働き方」です。
私のお店で扱っている家具や照明には、デンマークのメーカーが多いこともあって、現地のオフィスや働き方を知るたびに「こんな考え方、働き方、素敵だな」と感じることがよくあります。
デンマークは、人口でいうと千葉県ほど、面積は九州くらいの小さな国ですが、労働生産性は世界でも常に上位。
一方、日本は長時間働く傾向があるにもかかわらず、生産性ではG7の中でも最下位といわれています。もちろん、国民性や文化の違いもありますが、「短い時間で集中して働き、しっかり休む」という考え方には、私たちの日常にも取り入れられるヒントがあるように思います。
ちなみに、私のお店の営業時間は10時から17時。家具店なので、納品や打ち合わせで多少前後することはありますが、基本的には18時までにみんな帰宅できるようにしています。
仕事だけで一日が終わってしまうのではなく、その後はジムに行ったり、ジャズピアノを習ったり、それぞれが「自分の時間」を過ごす。そうすることで、また次の日も気持ちよく仕事に向き合えます。
さらに新店舗では、12時から13時までお店を一時閉店して、お昼休みをしっかり取るようにしました。これはスタッフの提案から始まったものです。以前は、交代で休憩を取っていましたが、「お客様の流れを考えると、お昼はまとめて休んでも良いのでは?」というアイデアからでした。実際に始めてみると、常連のお客様からも「そのほうがいいと思うよ」と声をかけていただくことが多く、日本でも少しずつ働き方の価値観が変わってきているのを感じています。
こうした取り組みのおかげで、仕事とプライベートのメリハリが生まれ、結果的に仕事の質も上がっている実感があります。そして実際に、自分たちが心地よく働いているからこそ、お客様のオフィスや店舗づくりにも、よりリアルな提案ができるようになっています(事実、今もプランニング案件格闘中で)。
「働きやすい環境」というと、制度や建築などの設備だけに目が向きがちですが、北欧の暮らし方や価値観から学べることも実はたくさんあり、なので「北欧化計画」を推しています。
少し真面目なお話になってしまいましたので、次回はもう少し柔らかい内容で書こうと思います笑。
塚越大助さん
北欧家具店「フィンチアンドホーム」(新潟市西区・中央区)店主。新潟の自然や気候に寄り添い、北欧の知恵を取り入れ、日々を豊かに彩る空間づくりを提案している。
https://finchome.com/






