あしたの私に assh-アッシュ-

これからを楽しむ私になれるアクティブマガジン

2026.10.28 life

丸く愛らしく、凜と華やかに 洋菊の多彩な魅力

エリア

新潟市

慌ただしく過ぎていく日常にも、ふと立ち止まって季節の移ろいを感じる時間を持ちたいですね。四季折々の花のすてきな飾り方を、Green & flower fuller(新潟市江南区)の平野保志さんに教えていただきます。


Seasons in Bloom――
「これも菊なんですか?」
花屋で洋菊(マム)をご紹介すると、そんなふうに驚かれることがあります。
菊といえば、お供えの花や仏花を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも最近の洋菊は、思わず足を止めて眺めたくなるほど、色も形も個性的。今回は、そんな洋菊の新しい魅力をご紹介したいと思います。

色とりどりのポンポンマム

大きく華やかに咲くもの、細い花びらが幾重にも重なるもの、ころんと丸いポンポン咲きなど、咲き方は実にさまざま。色も定番の白や黄色だけでなく、くすんだピンクや紫、赤と黄色が混ざり合うものまで豊富です。

(右上から時計回りに)黄色と赤が炎のようなフエゴダーク、ダリアのような花色のカフカ、レンガ色とベージュのバイカラーのクチュールブラッシュ、乱咲が個性的なセイマノア

今回選んだのは、セイマノア、フエゴダーク、クチュールブラッシュ、カフカなどの個性的なマムたち。同じ菊とは思えないほど、一輪一輪に違った表情があります。花びらの重なり方や色の変化を、ぜひ写真でもじっくり眺めてみてください。

カラフルなポンポンマムを使ってかわいらしいアレンジメントに

小さな花びらが重なって丸く咲くポンポンマムは、その可愛らしさを生かしてアレンジメントに。黄色やピンク、アプリコット色のマムに紫のトルコキキョウを合わせ、紅葉した錦木と赤い実のソラナムを添えました。丸い花と実の形が重なり、秋の実りを感じるような仕上がりになりました。

大輪の洋菊を主役に秋の風情を表現

もうひとつの花瓶生けでは、赤と黄色が印象的な大輪のフエゴダークを主役に。紅葉した木苺の葉やヤブサンザシの赤い実を合わせ、黒紫色のカラー「オデッサ」やカンガルーポー、小さなポンポンマムを添えています。枝の自然な動きを生かすことで、大輪の菊も重たくなりすぎず、秋の風景を切り取ったような雰囲気になります。

菊の魅力は、見た目の美しさだけではありません。比較的花持ちが良く、長く楽しめるのも嬉しいところ。花瓶に飾る時は水に浸かる葉を取り除き、水をこまめに替え、茎先を時々切り戻してあげましょう。涼しい場所に飾ると、より長く楽しめます。

昔から身近にある菊ですが、品種改良も進み、魅力的な菊がたくさんあります。いつもの花の選び方を少し変えて、今年の秋はお気に入りのマムを一輪、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

【使用花材】
アレンジメント・・・ポンポンマム、トルコキキョウ、ソラナム、紅葉錦木
花瓶・・・マム、ヤブサンザシ、紅葉木苺、カンガルーポー、カラー、ヒペリカムトリカラー(葉)


Green & flower fuller 店主 平野 保志さん
新潟市出身。アパレル業界で長く勤めた後、「自分で商売をしたい」と帰郷。花屋での修業を経て、2010年に新潟市江南区に「Green & flower fuller」をオープン。若い頃はプロを目指したバンドマンで、今も音楽鑑賞が趣味。
インスタグラム|@fuller_store