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2024.06.28 visit

音楽と文化のセッション 祭りの明かりをチョコレートに

シリーズ

地元の推しコレ

エリア

下越/佐渡

地元の推しコレ・佐渡市④

推し人 佐渡観光交流機構 兵庫 花子さん


新潟県佐渡市の玄関口、両津港から50分ほど車を走らせ、莚場(むしろば)トンネルを通ってすぐの案内看板に従って進むと、チョコレート店『筵(むしろ)CACAO CLUB』が見えてきます。

こちらはもともと1970年代に建てられた体験型宿泊施設でした。
空き家ならぬ空き施設だったところ、2020年にUターンした勝田誠さんにより、『筵CACAO CLUB』へと息を吹き返しました。

店内の様子

会社員を辞め、自転車での旅をきっかけにチョコレート職人の道へと進んだ勝田さん。

20年の歳月を経てふるさと佐渡でチョコレート屋さんを始めるにあたり、勝田さんはひとつのテーマを握りしめて帰ってきました。
それが『祭り』。

佐渡の祭り文化は、生粋の佐渡っ子として育った勝田さんの中で、絶えず明かりを灯し続けていました。
「チョコレートも祭りのようにわくわくするものであってほしい」と勝田さんは話します。
店内中央の大きな提灯は、勝田さんの信念を表す明かりのようです。

窓の外は田園風景が広がります

建物をリノベーションするにあたっては、職人さんとのセッションを大事にしてきたとのこと。

もともとバンドマンでもあった勝田さんは、職人さんと現場で互いの感性を活かしあい、工事そのものをセッションのように楽しんでいたそうです。目指したのは作り込みすぎず、地元の人が訪れた時に、かつての面影を感じられるようなお店。それが今、再構築されて筵CACAO CLUBとなっています。

置いてある古道具も古さをまったく感じさせず、店内に溶け込んで深い味わいをみせてくれます。

オーナーの勝田 誠さん

疲れた時にほんの一口、癒やしをくれるのが筵CACAO CLUBのチョコレートだとしたら、足を運ばずにはいられません。

取材をしたのはちょうど田植えシーズン。
窓から広がる田園風景からは、トラクターがゆっくりと動き、自分のリズムを立て直してくれるようでした。

「そろそろ新作も作りたい」と意気込みを見せ、少年のような笑顔で語る勝田さん。
音楽を奏でるように、新たなチョコレートの魅力を広めてほしいです。

丹精込めて作った手作りのチョコレート

濃厚なチョコレートが口に広がります

 

筵CACAO CLUB
住所:新潟県佐渡市莚場1110
電話番号:0259-58-9080
営業時間:9:0017:00
定休日:木・金
 Facebook:莚cacaoclub | Facebook
Instagram:@mushilocacaoclub