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2024.07.12 visit

まるで別世界の日本庭園 時を忘れしばし休息

シリーズ

地元の推しコレ

エリア

下越/佐渡

地元をよく知る「推し人」が推しスポット・イベントを紹介する「地元の推しコレ」。
assh
紙面で紹介しきれなかった新潟県新発田市の推しを、月岡温泉「白玉の湯 泉慶」女将の穴澤恵子さんに全4回にわたり紹介してもらいます。 

地元の推しコレ・新発田市


降りそそぐ日差しに、夏の兆しを感じる今日この頃。
こんなときは「涼やかな緑に癒やされたい…!」ということで、今回は新発田観光にははずせない、歴史ある日本庭園「清水園」をご紹介します。

新発田藩・溝口家の下屋敷としてつくられた清水園。
季節ごとに異なる色合いを見せる庭園が美しく、国指定名勝にも定められています。
庭園に一歩足を踏み入れると、太陽の光を集めた葉っぱがきらきらと輝き、まるで別世界にワープしたような感覚になります。カメラに慣れていなくても、絵になる写真が撮れそうです。

そんな日本屈指の名園、今回は清水園の織田博子さんにご案内いただきました。
織田さんは清水園の魅力を時折ブログやインスタグラムで発信されています。

書院からの眺め

広い園内のなかでも織田さんのおすすめは、書院からの、お殿様がご覧になった眺めです。
私も書院にお邪魔しました。(靴を脱いで座敷に上がることができます)

書院から庭園中央の大池泉を眺める景色は、座った際に最も美しく見えるように設計されているのだそうです。実際に座って眺めると、障子がフレームになり、奥の大池泉が1枚の絵のように収まります。

涼しくなる夕方ごろに毎日書院に訪れて、景色を楽しむお客さんもいらっしゃるそうです。ときおり吹く風や、大池泉を泳ぐ鯉がポチャンと音を立てる様子は非常に趣があり、時間を忘れて浸ってしまいます。

秋の大池泉(清水園から提供)

冬の写真(清水園から提供)

緑が輝く初夏も美しい清水園ですが、紅葉シーズンの秋や、真っ白な雪に包まれる冬に訪れることもおすすめだそうです。庭園だからこそ感じられる季節の移ろいを眺めに、今から訪れるのが楽しみです。

また、私がお邪魔した日には、清水園の歴史や新発田おすすめのグルメを教えてくださる観光ガイドの方にもお話を伺うことができました。毎日いらっしゃるわけではないそうなので、お会いしたらお話をぜひお聞きください。

足軽長屋では、当時の人々の暮らしに思いを馳せることができるそうです。
「清水園なら行ったことがあるよ!」という方も多いかもしれませんが、これまでとは違った楽しみ方で、改めて訪れてみてはいかがでしょうか。

清水園

957-0056 新潟県新発田市大栄町7丁目9-32
TEL 0254-22-2659
FAX 0254-22-0171
開園時間・ 310月/9001700
      112月/ 9001630
休園日・毎週火曜(令和6年度より)
    ※祝日の場合開園し、翌日休園
    ※ただし4月、5月、10月、11月は無休
   ・年末休園(12/27ごろ~12/31


推し人 月岡温泉「白玉の湯 泉慶」女将 穴澤恵子さん
新潟県新発田市生まれ。大学卒業後、新潟市内のホテルに勤務した後、家業の「白玉の湯 泉慶」へ。月岡温泉の若手経営者らで立ち上げた合同会社ミライズの代表も務める。趣味はゴルフ。家族で出かけるキャンプも楽しみの一つ。