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2024.10.06 visit

【特集】秋の宵のあかりまつり / やまあかり

エリア

中越

秋の夜を温かに彩る「あかり」イベントが新潟県内各地で開催されています。地域の知られざる魅力を発信するものや震災復興の感謝を込めたものなど、成り立ちはさまざま。それを知れば、あかりがますます美しく輝いて見えること間違いなしです。


農業遺産を照らす幻想的なあかり

伝統行事に代わる新たなイベント

昨年から始まった、新潟県長岡市山古志地域の新しいイベント「やまあかり」は、数十年続いてきた地域の行事「古志の火まつり」に代わる取り組みだ。火まつりでは高さ25メートルの「さいの神」を作り、その年の新成人等が点火。材料のカヤは地元住民が用意していたが、近年は人口減や高齢化で困難になってきていた。そこで火まつりは2023年でいったん休止。「住民の皆さんに負担をかけず、楽しんでいただけるものとして始めたのがやまあかり」と、事務局の髙野與志宗(よしむね)さんは経緯を説明する。

日本農業遺産に認定された、山古志の棚田・棚池をライトアップ。ただ眺めるだけではなく「あかりウォーク」として、美しく照らされた日本の原風景を、20〜30分程度歩きながら楽しめるという仕掛けになっている。

稲刈りの終わった棚田に水が張られ、やまあかりが水面に映える

天候に恵まれれば星空との共演も楽しめる

棚田の形状に沿ったあかりが美しい

里山が夕闇に包まれれば間もなく点灯だ

水面に映るあかりと星月

あかりが表現するのは、山古志の四季。15分ごとに色が変わり、春は新緑芽吹く緑、秋は実りのオレンジなど、4色のあかりで表現する。稲刈りの後に再び水が張られた棚田ではあかりが水面に映って「実際の倍の光を楽しめる」という。さらに角度によっては、星空や月が映り込むことも。昨年は県外客も集まるなど好評を博した。「山古志であかりを楽しんで終わりではなく、ここを訪れたのを契機に、ぜひ中越地域の観光を楽しんでいただきたい」と髙野さんは力を込める。ホームページでは牛の角突きをはじめ、周辺の観光情報も紹介。また、やまあかりの写真を会員制交流サイト(SNS)に投稿すると、抽選で山古志産新米コシヒカリが当たるキャンペーンも行っている。

機材の準備をするスタッフたち

山古志観光協会の髙野與志宗さん

 


開催期間
10/18(金)〜11/4(月・振休)
開催地
山古志闘牛場周辺(新潟県長岡市山古志南平地内)[地図]
時間
入場17:00~20:30(消灯21:00)
料金
300円 ※未就学児無料
問い合わせ
山古志観光協会 
電話|0258-59-2343
WEB|https://www.yamakoshi-akari.jp

 

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