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2024.11.07 visit

天平からの歴史を誇る古寺から最新イチゴ工場まで! ―新潟・胎内市― / 地元の推しコレ

シリーズ

地元の推しコレ

エリア

下越/佐渡

推し人 乙まんじゅうや 久世 俊介さん
新潟県胎内市出身。蒸人11代目。埼玉大学を卒業後、教育関連会社に就職。24歳で帰郷し、家業に入る。乙宝寺の観光ガイドも務めている。小学4年と1年の息子さんと遊ぶ時間が息抜き。

 


推しスポット 乙宝寺

乙宝寺は1280年以上前の西暦736 年に、聖武天皇の勅願(ちょくがん)で開山されたお寺。天平時代のことです。北陸一帯を守るために建てられたもので、すごいのはお釈迦(しゃか)様の左眼の舎利(しゃり、遺骨)が納められていると伝わっていること。境内に入ると空気感が変わる感覚を覚えます。見どころの一つは、村上城主が寄進した三重塔で、国の重要文化財になっています。境内は自然豊かで、紅葉はもちろん三重塔の雪化粧も美しいので、ぜひ見ていただきたいですね。

平安時代の「今昔物語」に登場する猿伝説など、さまざまな伝説が残る乙宝寺。秋は境内が赤や黄色の紅葉で彩られる

 


推しグルメ 乙まんじゅう&いちごカンパニーのスイーツ

手前みそになってしまいますが、参拝の後は乙まんじゅうをお土産にぜひ。初代の萬屋重吉(よろずやじゅうきち)は福島の人でしたが、本山からの命で乙宝寺の住職になったお坊さんに付いてきて、1804(文化元)年に商売を始めました。酒まんじゅうですが、お酒は使っておらず、こうじを発酵させた力でふっくらした生地が生まれています。冷凍保存がきくので、家でふかし直したり焼きまんじゅうにしたりしてもいいですし、個人的にはクリームチーズを挟んでトースターで焼くのもお勧めです。

ふわりとこうじが香り、優しい酸味を感じる乙まんじゅう(1個120円)。創業時からの製法を守っている

乙宝寺の門前に店を構えて220年の乙まんじゅうや

注目の新スポットは「いちごカンパニースイーツラボ」。イチゴをLED栽培している工場に併設された施設で、その場で新鮮なイチゴを使ったスイーツを味わえます。胎内にはあまりなかった、そこに居るだけでもリフレッシュできるようなおしゃれな空間で、胎内観光の楽しみ方が増えたと思っています。

いちごカンパニースイーツラボの(左から)抹茶パフェ、いちごパフェ、チョコパフェ(各500円)。他にもさまざまなイチゴスイーツが楽しめる。窓越しにLEDによるイチゴ栽培の様子も見学できる

 


乙宝寺
住所|新潟県胎内市乙1112[地図]

乙まんじゅうや
住所|新潟県胎内市乙1235[地図]
電話|0254-46-2008
時間|8:00~18:00
定休|不定休

いちごカンパニースイーツラボ
住所|新潟県胎内市羽黒1862-17[地図]
電話|0254-28-7176
時間|11:00〜16:00
定休|月曜・火曜