
アウトドアの達人が、自然豊かな新潟県の楽しみ方を紹介するリレーコラム。今月は見附市のニットファクトリーブランド“ROUVER”のディレクターを務める湯本達郎さんが、残雪期の里山ハイキングの楽しみ方をレクチャーします。
はじめまして。ニットファクトリーブランド“ROUVER”のディレクターをしております、湯本と申します。
今回、ありがたいことに寄稿のご依頼を頂きましたので、私自身の趣味である登山から、残雪期のレイヤリング紹介と、里山にある山小屋の紹介、過ごし方を交えて、魅力をご紹介できれば、と思っております。何ぶん、初めての寄稿ですのでご容赦くださいませ・・・
ほどよいレベルの憩いの場 魅力いっぱいの新潟の里山
ハードな登山ももちろん楽しいですが、日々忙しい日常を過ごしている私たち。体力・気力・スケジュール的にも辛い方が多いのではないでしょうか。
新潟には上・中・下越問わず、コースタイムも程よく、入山しやすいレベルの山がたくさんあります。
その上、地元の方の愛情にあふれた山が多いので、標高を上げなくても皆さんの憩いの場となっている里山が点在しています。
今回は、本気の冬装備でなくても入山できる山で、かつ、ほっこりとした山小屋時間を楽しめる新潟の里山、柏崎は刈羽三山の一つ、「八石山(はちこくさん)」の「豆の木小屋」のご紹介です。
今回はコースタイムの短い南条駐車場コースを利用しました。
残雪期の里山を楽しむための服装提案
残雪期といえど、雪は当然残っていますし、天候の荒れやすい新潟です。
3シーズン用で買ったGORE-TEX🄬のレインウェア。晴れの日だけの登山で日の目を見ないまま・・・なんて方は今こそ使い時です。レイヤリング次第で、里山の標高であれば、3月の残雪期でも充分対応できるかと思います。(もちろん無理せず、ご自身の体力や力量、不安な気持ちとご相談ください。)
実際、地元の方たちは冬用の装備ではなく、ウィンドブレーカーにスパイク長靴で登られている、くらいの感じです。
里山の気軽さはそういったところにも見えますね。参考までに、今回の私の服装は写真の内容で登りました。
ベースレイヤー:ウール+ポリエステルの厚手タイプ(ROUVER / AWA Crew neck \12.800- / AWA Inner pants *開発中 )
ミドルレイヤー:ポリエステルの軽量ソフトシェル、内側が通気性に優れたフリース
*下半身は筋肉が多いのと、重なりが多いともたつきがちなので、裏起毛の防水パンツで中間部保温しているイメージです。
アウターレイヤー:防水シェル
足元:極厚手のスキーソックス、3シーズンのゴアテックス登山靴+チェーンスパイク
手元:メリノウールのインナーグローブ、防水グローブ
頭まわり:ウールアルパカのヘッドバンド、ウールのネックウォーマー、サングラス
*晴れている時など、雪の照り返しで目がやられてしまうので、サングラスは絶対です!
ザック:3シーズン用の25Lの物。
中身:飲み物(水)、クッカー、行動食、昼ご飯、エマージェンシーキット、薄手のダウン
今回の登山であればこのくらいの荷物でした。
山小屋についたら、皆さん自由でいいと思います。
読書が好きな方などは本でも良いと思いますし、それこそ何もしない、という選択も。いつもと違う、日常の先の環境に身を置くことがリフレッシュにもなりますし、そんなゆとりを持つことが大事だと、私は思っています。
もちろん、先にいらっしゃった方などいる場合がありますので、お互いマナーには気を付けて。皆さん登りで疲れていると思いますので、無理に会話もする必要はないかと思います。
私の場合は無理をしない程度に、且つ少し手間をかけて調理をしたりします。
ちなみに今回はマカロニ豆乳スープを作りました。
私は良く作るのですが、うどんスープの元など使うと楽です。コンソメ持っていけば洋風にも。豆乳は常温保存可能なので、季節問わず、泊りの山行でもよく持っていきます。
脂っこくないので、片づけも拭くだけでOKなのも気楽です。
気休めレベルかもしれませんが、豆乳=タンパク質 うどんスープの出汁=塩分+アミノ酸 マカロニ=エネルギーなので、栄養的にも少量でも理にかなっている気がして、いい気がしています。ご参考まで。
十分な休息をとったら、あとは気を付けて下山しましょう。昼頃になると気温も上がり雪が緩くなってくるので、ご注意を。
いかがでしたでしょうか。
皆さまのアウトドアライフの選択肢の一つとして、ピークハントだけではない、残雪期の里山登山や、里山小屋でのほっこり時間もいいものです。
地元を愛するという意味でも、ご興味を持っていただけたら嬉しいです。
新潟はどんなアウトドアでもチャレンジしやすい、とても良い環境だと思いますのでぜひ、自分だけの遊び方を探してみてください!
【プロフィール】
丸正ニットファクトリー株式会社
新潟本社企画部 パタンナー/ 事業開発部 デザイナー
湯本 達郎さん
服飾専門学校卒業後、見附市にある1832年創業の老舗ニットファクトリーに企画パタンナーとして就職。大手アパレルやスポーツメーカー開発商品を手掛けるほか、海外向け製品の企画などに従事。現在は自身の趣味でもあるアウトドア向けのニットファクトリーブランド“ROUVER”のディレクターとして、日々追われながらも楽しく過ごしている。
Instagram:https://www.instagram.com/rouver.knit/
オンラインストア:https://rouver.thebase.in/
丸正ニットファクトリー:https://marusho-factory.jp/