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2025.06.01 life PR

【特集タイアップ】変わる時代、変わる人間関係─ 自分を大切にする共生の社会 / 新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部

エリア

新潟市

「ふわりとつつむ 新潟青陵インクルージョン講座」は、新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部 社会連携センターが開催する、市民向けの公開講座です。
10年目を迎える2025年度のテーマは「変わる時代、変わる人間関係― 自分を大切にする共生の社会 ―」。
全4回の講座の中から、前期開催の2講座について、その概要を先生に伺いました。


漢字文化圏における共感と共生を考える

新潟青陵大学短期大学部 人間総合学科
孫 犁冰 (ソン リビン)教授
中国ハルビン市出身。新潟大学大学院現代社会文化研究科博士課程修了。経済学博士。専門分野は国際経済学と比較言語学。「漢字」から中国語を学ぶ独自の学習法を提案し、著書に『楽学中国語』(新潟日報メディアネット)などがある。

 

外国語なのになぜか分かってしまう中国語を体験

第1回講座を担当するのは、孫 犁冰教授。「楽学(らくがく)中国語~漢字文化圏における共感と共読~」と題し、楽しく中国語を学ぶことを通して、漢字文化の豊かさを経験し、異文化理解と参加者同士の共感を生み出すことを目指す。

講座は簡単な中国語を、「漢字」を意識して理解する体験からスタート。一般的には中国語を学ぶ場合、発音練習から入るが、孫教授は漢字から意味を考える学習法を提唱している。「例えば“我在新潟生活”という文の場合、多くの日本人が“私は新潟で生活しています”という意味だと想像できると思います。外国語なのにどうして分かるのでしょう。すごいですよね。それは日本と中国が漢字文化圏を共有しているからです。中国人と日本人の間には漢字という架け橋があり、漢字はコミュニケーションツールだということを、実体験を通して感じていただきたいと思います」

楽しく学ぶから楽に身に付く

講座はクイズ形式で故事成語や古典詩の意味を解くなど、「楽学」のタイトル通り、遊びの要素を入れながら進行していく。「楽学」というのは孫教授の造語だ。「日本語の“勉強”は、中国人からすると“無理にやる”とか“強いられてやらされる”という意味で、学ぶという要素が入っていないので私はあまり好きではないんです。遊びながら、楽しく学ぶことで楽に身に付きますし、楽しいともっと知りたくなると思いますね」

後半では中国、日本、韓国などの漢字文化圏の国々の共通点や違いについて議論したり、感想を述べ合ったりしながら多角的に考察を進め、共生していくことの意義を考える。

漢字ほど役に立つ言語は他になく、自慢のツールだと思う、と話す孫教授。「この講座を通して漢字文化の豊かさを体験し、参加者同士の共感を育てて、共生の社会を築く一歩を踏み出してみましょう」

 


子どもの運動発達と大人のためのボディケアを知る

新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 子ども発達学科
佐藤 菜美 准教授
新潟市出身。中高一貫校の保健体育教員を10年務めた後、現職に就く。「体育」「芸術」の両面から、身体運動・身体表現に関する研究を進めている。高校からダンスを始め、中高一貫校でもダンス部の指導を担当。現在、双子の子育てに奮闘中。

 

乳幼児期の運動への学びと大人のための癒やしタイム

第2回講座は「子どもと自分に優しい時間~乳幼児期の運動発達と大人のためのボディケア~」。子育て中のママやパパ、祖父母、日頃子どもと関わっている人などに向けて、乳幼児期の運動発達や、生涯にわたる健康と運動の関わりについてレクチャーし、後半は体をほぐすボディケアの方法や、子どもとできる触れ合い遊びをワークショップ形式で行う。

担当する佐藤菜美准教授は「育児に奮闘しているお母さんやご家族の皆さんは、どうしても子ども中心の生活になって自分のことは後回しになりがちで、自分を大切にするのは難しいものです。一方で、子どもにはより良い環境を作りたいと思うのが親の気持ちで、そのためには情報や知識をインプットすることが必要です。とはいえ、自分なりに勉強するのはなかなか難しいと思うので、この講座で理論的な学びと、自分の心と体を癒やすという両方の時間を過ごしてもらえたらいいなと考えています」と話す。

成長後も生涯にわたり影響を与える運動習慣

成長過程において、幼少期から生涯にわたってスポーツを続けていくことのメリットは、さまざまな観点から明らかにされている。「体の機能は老化と共に必ず低下していくのですが、スポーツを続けている人は低下速度が遅くなるというデータがあります。子どもの頃から運動を習慣付けることの重要性と共に、幼少期は運動神経の発達に重要な時期だからこそ、遊びを通して多様な運動経験をする環境がとても大切です。どのようにスポーツを経験させていけばいいか、また生涯スポーツとは何か、といった話もお伝えしていきたいと思います」

子育て中はイライラしたり、落ち込んだりすることもあるが、そんなとき知識があると、自分の行動が変わると思う、と佐藤准教授。「育児中の葛藤や本音も参加者の皆さんと共有しながら、リラックスできる時間にしていけたらと思っています」

 


▼「ふわりとつつむ新潟青陵インクルージョン講座〈前期〉」開催概要