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2025.07.08 life

夏が楽しみになる、ユニークなガラス雑貨 / TAKU GLASS

エリア

下越/佐渡

カラフルな食器に、涼やかな音色を奏でるガラスの風鈴。遊び心が利いたガラス雑貨があれば、暑い夏も毎日ご機嫌。

風に揺れ、「チリンチリン」と美しい音を奏でるガラスの風鈴。耳を傾けてみると、心なしかそれぞれの音が違うから面白い。弥彦神社(新潟県弥彦村)の一ノ鳥居近くの土産物店が立ち並ぶ通りに、ハンドメードのガラス雑貨店がある。店主は、鹿児島県霧島市や大分県由布市で腕を磨いてきたガラス職人の野澤拓自(たくじ)さん。10代でガラス工芸の世界に飛び込み、「工業製品よりも手作りの商品を作りたい」と薩摩切子職人の門下に入った。

風鈴は全て一点もの。一番人気は「くらげ風鈴」2,500円。カラーバリエーション豊富でお土産にも最適

九州では、原料を1,200℃以上の高温で熱し、空中で息を吹き込んで成形する宙(ちゅう)吹きの技法を学んだ。「熱くて辞める人も多い仕事ですが、いつかは新潟で店を開くことを目標に続けてきました」

型を使わない宙吹きは、職人の技術力が問われる難しい技法だが、ガラスの性質を生かして色使いや握った時のかわいらしさまで意識して作るのが野澤さんのこだわりだ。「オープン当初から風鈴を中心に、お客さまの声をもとにコップや器も商品化してきました。一押しはあさぎ色や瑠璃色。女性が笑顔になるような、時代に合ったものづくりを心がけています」

スイカをモチーフにした涼やかな器は黄色と赤の2色。左から「すいかグラス」1,600円、「すいかジョッキ」2,000円

店頭にはおむすびやネギ、スイカなど、新潟の特産品を模したユニークな風鈴も並び、ガラスの美術館のような楽しさもある。クラゲやイカなど、海の生き物たちの風鈴は、2020年に新潟開港150周年を記念して作られた人気作。お気に入りを探しに出かけてみよう。

丈夫で洗いやすい「てまり箸置き」1個250円、5個だと1,000円とお得。色柄が全て異なり、いくつも集めたくなるかわいさ


野澤 拓自さん
新潟市秋葉区出身。15歳で定時制高校に通いながら地元の照明用ガラス製造会社で働く。高校卒業後、さまざまなジャンルの仕事を経験した後に九州へ渡り、宙吹きガラスの技法を学ぶ。2013年、弥彦村で「TAKU GLASS(タクグラス)」をオープン。

TAKU GLASS
住所|新潟県弥彦村弥彦3022-4[地図]
電話|0256-78-7741
時間|9:00〜17:00
定休|水曜(営業することもあり)
HP|https://takuglass.com
オンラインショップ|https://takuglass.com/pages/shop/