今日も明日も、もっと輝く assh-アッシュ-

多様な価値観でこれからを楽しむ おとな女性へ贈るウェブマガジン assh-アッシュ-

2025.11.21 visit

飾らず、まっすぐ “オール見附”の日本酒が誘うひとときの夢

エリア

中越

地元の推しコレ・新潟県見附市③

推し人 まちの駅 ネーブルみつけ駅長・イラストレーター 村上 徹さん


「見附市在住者が米作りから醸造、販売に携わった『オール見附の日本酒』」という謳い文句で、この夏リリースされた「こしのはくがん 雄町 純米大吟醸」。
向こうがオール、つまり全力で醸した酒ならば、こちらも全力で味わってみたいと思います。

全力で向き合います

冷蔵庫で半日冷やした越乃白雁を口に含んでまず、もったいぶらない酒だと感じました。

久しぶりに会った友が、かしこまった前置きもなく肩を叩いてきて、瞬時にあの頃に戻るような自然さですぐに打ち解ける感覚。

隠さず、臆さず、けれん味なく堂々としているので、私も口の中でもたもたと転がしたりせずに飲み込み、じっくり味わいます。

もったいぶらない、前置きのないきれいなお酒

口腔から鼻孔にかけて、ぱっと明るい光景が広がります。
酒でしかふるえない絵筆と、酒でしか作れない顔料で描かれた、酒でしか描けない光景。

見附市産『雄町』100%の文字が誇らしげ

次にぬる燗でいただくと、酒の味が途端に華々しく陽気に。
過去と未来が同時に在るような、充実したふくよかな味の上で、米の軽やかな薫風が楽しそうに舞っています。

手前が冷酒。奥が人肌燗のこしのはくがん

そして、潔く霧散。ちょっと唐突で、すっと我に返ります。
見附で生まれ育った雄町(おまち)という名の米が見せてくれた、一瞬の夢だったと気付きます。

もうしばらく、見附生まれの「雄町」の夢に付き合ってみたいと思います。

こしのはくがん 雄町 純米大吟醸
720ml 1980円

中川酒造
住所|新潟県長岡市脇野町2011
電話|0258-42-2707
https://www.koshinohakugan.com/