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2025.12.08 life

心晴れやかになる、祈りのアイテム / 原田甚助農園の「お正月飾り」

エリア

中越

一年の幸せを願って飾るお正月飾り。しめ縄の他にも、インテリアになじむしめ飾りや動物モチーフのわら細工がたくさん。

ことしも残りわずか。来たる年の幸福を願い、作り手の思いが宿るお正月飾りを自宅やオフィスに飾ってみるのはいかが。しめ縄職人の原田悠歩さんは、農家の夫と結婚し、自身も米作りに携わる。春の田植えから秋の収穫までは忙しいものの、農閑期の冬をどう過ごそうか頭を悩ませていたという。「農業のほかに、子育てをしながらパートとして働く日々を送っていました。そんな中、何気なく参加したイベントで長岡地域振興局の方と出会い、雑談の中で『しめ縄作りに興味がある』という話をしたら、しめ縄の師匠を紹介いただけたんです」

新潟県内では神棚用しめ縄として浸透している「新潟大黒締め」。稲穂が付いた、米どころ新潟らしいデザイン。1,540円(五寸)~

ふとしたきっかけから、新潟の伝統的なしめ縄「新潟大黒(だいこく)締め」の職人とのつながりが出来た原田さん。それまで参考書物を読みながら独学で進めてきたわら細工作りが本格化することとなった。わらをより合わせて一本にする縄ないの技術を師匠に教わり、第3子を出産後間もない2022年にしめ縄制作をスタート。それから毎年作品のバリエーションを増やし、クラフトバンドを鶴や鯛の形にして飾り付けたオリジナルしめ飾りや、愛らしい動物のわら細工などで手に取る人を笑顔にしている。「いつの時代も祈りは大事な心。神棚がないお家でも、ちょっとした雑貨感覚でしめ縄やしめ飾りをお楽しみいただけます。小さな子どもにも身近な祈りのアイテムとして親しんでもらえるよう、これからもさまざまな作品を作り続けていきたいです」

壁に飾ってみたり、車に掛けてみたり、玄関に置いてもかわいいわら細工。定番の鶴と亀は大3,850円と小2,640円の2サイズ展開

2025年の新作しめ飾りは、和室にも洋室にも合わせやすい鯛飾り(左)。鶴飾り(右)と紅白でそろえたくなる。各2,200円


原田 悠歩さん
新潟県長岡市出身。しめ縄職人。「新潟デザイン専門学校」でインテリアデザインを学んだ後、製造業に従事。転職し、いろいろな職を経験するうちにものづくりへの興味が再燃。農業の傍ら、しめ縄やしめ飾り、わら細工を作る。

新潟日報メディアシップ1階「インフォメーションセンターえん」にて展示販売:2025/12/5(金)~2026/1/15(木)

原田甚助農園
インスタグラム|@harada_jinsuke_nouen
【販売店(12月中)】
中之島ふれあい市(新潟県長岡市)※しめ縄のみ
道の駅 パティオにいがた(新潟県見附市)
ただいまーと(新潟県三条市)※しめ縄のサイズは二尺まで
【展示販売】
~12/20(土)Farmer’s table 冬の日(新潟県上越市)