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2026.04.05 visit

【特集】雪椿を愛でる / 雪椿から生まれた逸品

エリア

下越/佐渡

春の訪れとともに花開く雪椿。一般的なヤブツバキとは異なり、雪の多い地域にしか自生しない希少な植物です。120年前に新潟県阿賀町で発見され、1966(昭和41)年に県の木に指定されました。そのゆかりの地の歴史や花の名所、雪椿から生まれた特産品などを紹介します。


アガノユキツバキ
異業種からの挑戦 雪椿を使った商品で阿賀町をPR

阿賀町の雪椿を使った商品開発を行っている巴山組(ともやまぐみ)の本業は建設業。未知の事業への挑戦は「町の花である雪椿の知名度を高めたい」という思いからだった。

雪椿のオイルが、体に良いとされるオレイン酸を多く含むことに着目し、最初に手掛けたのがプレミアムオイルだ。サラダのドレッシングなど通常のオイルと同じ使い方ができるほか、「炊飯時に数滴入れるとふっくらとした炊き上がりになる」と、取締役の猪俣夏来さんは語る。その後、ハンドクリーム、リップクリーム、ヘアオイルを開発。いずれも保湿力は高いが、べたつかないのが特徴だ。

商品は道の駅阿賀の里や、オンラインショップ「アガマチマーケット」などで購入できる。

「アガノユキツバキ」の商品ラインアップ。左からプレミアムオイル(3,240円)、ハンドクリーム(1,980円)、ヘアオイル(2,860円)、リップクリーム(1,320円)

巴山組取締役の猪俣夏来さん。「巴山組として15年以上にわたり、阿賀町内にて雪椿の植樹活動を続けております」

巴山組
住所|阿賀町九島1270[地図]
電話|0254-92-7500
HP|https://agano-yukitsubaki.com/


雪椿酒造
加茂の雪椿酵母から生まれた日本酒

加茂の雪椿を使って日本酒を造ったら物語性があって良いのではないか、というアイデアを元に新たな酒造りに取り組んだのは、今から18年ほど前。まずは加茂山公園の雪椿の花を集めることから始まった。自然界には無数の酵母があるものの、全てが酒造りに使えるわけではない。開発に携わった杜氏(とうじ)の母校である東京農業大に協力を仰ぎ、3年かかって酒造りに適した酵母を見つけたと、社長の鈴木一陽(かずはる)さんは振り返る。

「雪椿酵母を使うとキレの良い酒に仕上がる」と語るのは、現在の杜氏である飯塚泰一(たいいち)さんだ。全国新酒鑑評会や全国燗(かん)酒コンテストで金賞を受賞するなど、雪椿酵母を使った酒は高い評価を得ている。

全国燗酒コンテスト2025 プレミアムぬる燗部門で金賞を受賞した「越乃雪椿 純米吟醸原酒 雪椿酵母仕込み Premium」(720ml、2,200円)

社長の鈴木一陽さん(右)と、杜氏の飯塚泰一さん

雪椿酒造
住所|加茂市仲町3-14[地図]
電話|0256-53-2700
HP|https://www.yukitsubaki.co.jp/

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