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2024.07.07 life

【特集】「つながり」が作る社会 / ベトナム喫茶店 カフェフィン

エリア

新潟市

私たちの人生は、誰かとつながることでより豊かになるというもの。
しかし新型ウイルス禍以降は「つながり」のありようが変化したように感じている人も多いのでは?
今回は三つのスポットのうち、新潟市中央区の「ベトナム喫茶店 カフェフィン」の自由で楽しい「つながり」のかたちを紹介します。


ベトナム人には懐かしく 日本人には新しい

店内に一歩入ると、スパイシーな香りが漂う。「カフェフィン」は2021年にオープンした、ベトナム料理やコーヒーが味わえるお店だ。代表のレ・ホン・フーさんは「ベトナムで会社を経営する父や兄のように、自分も経営者になるのが昔からの夢でした。子どもの頃に戦隊ヒーローの映画を見て日本が好きになり、ベトナムと日本をつなぐ架け橋になれたらと思いカフェを開きました」と丁寧な日本語で話してくれた。客層は、ベトナム人はもちろん、日本人、インドネシア人、アメリカ人などさまざまな人が来店するという。

カフェフィンの店内。淡いイエローの壁に、ベトナムではポピュラーなブーゲンビリアが描かれている

フーさんによると、新潟で働く外国人の出身国はベトナムが最も多いという。カフェでは日本の言葉や文化、マナーなどが分からずに困っているベトナム人の話をフーさんや同郷のお客さんが聞き、必要に応じて相談先を紹介する。「『今日は仕事が忙しくて疲れたよ』と話すだけでも心が軽くなると思うので、気軽に来てほしいですね」とフーさん。常連客同士の交流も多く、中には国籍を超えてカップルになった人たちもいるそうだ。

お客さんがコメントを書いたカード。ベトナム語、中国語、英語、日本語など言語はさまざま。帰国前にメッセージを残していく人もいるという

今後の夢を聞くと「カフェをチェーンストア化して47都道府県に作りたいです」。日本で働くベトナム人の数は年々増加している。そんな人々のよりどころとなり、国際交流の入り口にもなるカフェが新潟から生まれる日が来るかもしれないと思うとワクワクする。

カフェではワークショップも開催している。ベトナムの食や文化を紹介し、新潟にいながらにしてベトナムとつながることのできるイベントだ。スケジュールや内容はインスタグラムで発信されるので、チェックしてみよう。

 


お薦めメニュー

フィンミルクコーヒー 450円

店名にもある「フィン」は、ベトナムコーヒーを入れる時に使うアルミ製フィルターのこと。コンデンスミルクを入れたカップに、5~10分程度かけて濃いコーヒーを抽出する。コーヒーが入るまでの時間をゆっくりと楽しむのがベトナム流だ

 


ベトナム喫茶店 カフェフィン

住所|新潟県新潟市中央区南笹口1-1-13 グランコンフォート笹出1階[地図]
電話|050-1006-2753
時間|10:00~19:00
定休|月曜
インスタグラム│@caphephin.niigata

 

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